【先日書いた記事になります🎶✍️】
一人映画鑑賞会🌃
今回は以前から観たかった
「セッション」
観よう観ようと思っていたら、Amazonプライムビデオで無料から有料になってしまって……
今日何気なく新しく無料になったものを漁っていたら、セッションを発見![]()
![]()
これは観るしかない!
ということで早速観ました✨
ややネタバレ有り
で書いてしまうかもなので、今から観たい方は
読まないようにお願いしますm(_ _)m
さて、音楽人でも知識人でも無い主婦の
ただの感想を綴る回です![]()
映画大好きで、観た後につらつらとくだらない感想を言い合うのが結構好きだったりもするのですが
あいにく主人は映画観ない![]()
まわりに映画を語れる友人も今はおらず……![]()
なので、思いの丈を取り留めもなく![]()
ダラダラ書きたいと思いま~す![]()
結果から言うと、すごく好きな映画でした。
無駄が一切無い、ストイックな映画![]()
時系列も交差せず、ストーリーは展開。
ドラムのテンポについて執拗に指導されるシーンがありましたが、映画のテンポは非常に良くて……
最初から最後まで目が離せず、一気に終わった感じ。
ラスト9分が凄いって前評判だったけど
それも本当でした。
プロのジャズドラマーを目指して、一流の音楽学校に通う主人公と
パワハラ・モラハラ指導で自分の美学・音楽を追求する鬼教師のお話です。
他の登場人物も少なめで、撮影場所も少なめ、調べたら予算も3億という低価格で作られた映画だそうです。
ほんとに削ぎ落とされて、
ストイックなシナリオ……潔い……
終わり方も潔い……
この話に蛇足はいらないよね。
作品のテーマと合ってて良かったです(≧∇≦)……
さて、教授のパワハラ的音楽指導ですが![]()
この手のやり方は勿論人道的に間違いだと思う。
でも事実、現実に存在している世界がある。
そんな世界が垣間見れて、
一般ピープルな私は心拍数あがってしまいました![]()
才能に加えて、血の滲むような努力をできる者を見出すには手っ取り早い方法なのかも知れませんね……
その裏で挫折したり、病んでしまったり、命を絶ってしまったり……そういった人が大勢生まれてしまったとしても
歴史に残る偉大な音楽家を生み出すためには、そんな犠牲はなんとも思わない。
己の美学を追求する非情な指導者と、ほんの一握り夢を掴み取る人……
色々考えさせられる映画でした。
対して
最近ではそんな教育方法は時代遅れだよと、褒めて伸ばす教育に変わってきました。
これは皆の平均点を底上げしてくれるし、一瞬も傷つかないとても平和な方法です。手っ取り早くは無いけれど、才能と努力が開花する人も中には出てくると思う。
この映画の主人公は、教授の狂気すら感じる指導の日々に苦しみ、あがいて、自身を追い込んでいきます。偉大な音楽家になるという夢の為に、恋人とも別れ、孤独な方を選び、実際にスティックを持つ手に血が滲んでも氷水に漬けて、ドラムの練習をし続けました。
痛々しくて観てられない![]()
けれど、その努力の結果がどうなるのか?
気になって仕方がない!
それにしても……
教授役の俳優さんの演技が尋常ではない
ので、狂ったパワハラ一流音楽教室にも没入してしまいました
💦
飴と鞭がすごい……
(ちなみに原題はWhiplash/鞭で打つ、激しく打つ、鞭打ち症……ジャズの有名な曲名。作中にも出てくる。からのセッションって邦題をつけた方すごい……見終わってから知ると素晴らしすぎた)
それから教授が部屋に入って来た時の緊張感!
演奏前のヒリヒリしたあの感じ
厳しい指導者は空間を凍らせる超能力でもあるのかな?っていう
私も高校時代は吹奏楽部でアルトサックスを吹いてたので……しかもジャズ。なので、映画みてて音楽が良かった……
(ほんと齧ってただけレベルだけど)
演奏前のあの緊張感
懐かしく感じました。
カメラワークや演出で、出せるものなんですね~
本当にリアルで驚きました。
そしてもうひとつ、
一時期有名なシェフのお店(系列店)で働いていたことがあるのですが……
そこで朝礼時に時々シェフが顔を出しに来る時の
ピリついた空気感![]()
黒塗り高級車でふらっとやって来るんですよ。
あれにもよく似てました。
思い出してしまいました![]()
やりがい搾取って言葉があるけれど、
まさにそんな感じのお店でした。
給料安くても、技術学べてるんだから、ね?
みたいな
朝5時半~夜10時の長時間労働、休日出勤当たり前、安月給、暴力(⟵私はされたこと無かったけど)
そういう世界だと分かってて自分から飛び込んだから批判する気とかはないけど
色んな方向に狂っている人を何人も見ました![]()
夢のために人間らしい生活のすべてを削ぎ落として、目がギラギラしちゃってる先輩方
(セッションの主人公タイプ)
連絡取れなくなる人続々
病んでる人沢山……
こんなのおかしいよねって
私だけが多分思ってて、
みんな麻痺していたような…
もはや洗脳でしたね…
若かりし頃の私はその仕事を辞めて、
私なりの幸せな人生ルートを探すことにしました![]()
シェフは大勢の夢ある若者を集めて
ふるいにかけてたのかな~と思います
そのせいで誰かが死んでも
自分は無関係!勝手に集まってきて勝手に死んだんだよね~!
ってな感じの人だったのかな?
今は改善されてることを願います。
昔はよくある事、だった
けれど今もどこかで、ままある事
なんですよね……
夢ってなんなんでしょうか
セッションを観て、考えさせられました。
普段考えないこと、考えちゃったりして、、
映画はやっぱり良いですね~
(能天気⟵)
頂点に立つ人は、どこか狂ってるのかも知れません。
だからこそ、常人には生み出せない突出した芸術を
歴史に残せるのかも……
人生を鉛筆に例えたら、
私なんかはゆっくり鉛筆削りで普通に削るけど
才能があって、夢と野望のために血の滲む努力を惜しまない稀有な人たちは、
常に芯を尖らせる為に
カッターでものすごい速さで削っていくみたいな、生き方をしてる気がする![]()
映画の中で、歴史的な音楽家が長生きしなかった、という話が出てきて、
生きるスピードが違うんだろうなと一瞬思いました
よく考えたら
一概には言えないことですが
最後、主人公がステージで教授にひどい恥をかかされて、父親がそれを舞台袖で宥めるシーン。
もう帰ろうと優しく言う父親を背に
主人公はステージに戻ります。
生徒と教師?弟子と師匠?
憎悪と愛情?
父親はそれを見て……
絶妙な表情。
普段は仲良く一緒に映画館に行くような息子さん(主人公)だったんです。贅沢で有意義なごく一般的な時間の使い方をしていた人が、鬼教師に出会い、屈辱を知り、ドラムに全てを捧げ変わっていってしまった。
あの鬼気迫る演奏みちゃったら……
多分だけど、
息子はもう違う世界に行ってしまったんだ
と、お父さん呆然としたんだと思います。
ここまで書くと教授がすごい悪者すぎる(笑)
でも不思議と、知りたくなる
人間味のある部分が随所であって
どこまでサイコパスで、はたまた懐が深いのか
なんとも味のあるキャラクター
俳優さんの尋常でない演技力あっての映画ですね。
これを成立させるなんて怖い
キャスティングもすごいってこと?
シナリオもすごいし……
すべてのタイミングが噛み合って生まれたんだ
傑作と呼ばれる作品、
すごいの観ちゃったな~
と、一般主婦は思いました![]()
普段見れない世界が見れて、映画ってやっぱり良いな~と
ラストシーンは文字にするとチープになってしまう
なぜなら主演お二人の演技が本当に本当に素晴らしいからです……
私の文章力ではこの感情を文字に出来ません![]()
映画を見終わったあとは、
ラストの演奏シーンをもう一度観ました![]()
あの熱量、カメラワーク、演技のタガが外れてる感じ
少し前まで憎しみ合った2人が
この瞬間、完成されそうな音楽を前に
初めて笑ってる
それがちゃんと映ってる
全部あのシーンに封じ込まれている
びっくり
実際の俳優さん達も、教授や(私の記憶の中のシェフ)のように色んなとこネジ外れてんのかなって思っちゃいました![]()
(良い意味で!)
(作品に昇華されて素晴らしいとしか)
スポーツ選手とかも、ゾーンに入るっていうけど
そういう感じなのかなぁ
とにかく平凡な主婦には一生味わうことのない
感覚なのだと思います。
それを見事に映像化してくれて、
映画の中に引き込んでくれて、
ありがとうございます……。
こうやって雑な感想文書いてみると、その中で色々思い出したり考えたりしているけど
映画を見ている時は雑念ゼロでした![]()
ただただ、有意義な映画時間。没入ですね![]()
ライバルの楽譜を奪ったのが誰なのか(教授?)
最初のレッスンに遅刻した事がどう影響したのか
その伏線回収(されてないよね?)
この2つだけ、気になったけど![]()
まぁいいか……
こういうのを語り合いたいんですよね~
旦那さん~映画観ようよ~(笑)
娘が大きくなって映画好きになってくれたら
嬉しいな![]()
この映画の父と子のように、
大人になっても一緒に映画館に行って
そのあとカフェで感想を語り合いたい(遠い夢)
ラ・ラ・ランドの監督さんらしいので、またそっちも機会があれば見返したいな~と思います
賛否両論あるけど、2作品とも私は好きな映画でした
!
やっぱり長くなった!!
おわり![]()