7月中旬、モンゴルのテレルジ国立公園で約1週間過ごしてきました。

 

宿泊したツーリストキャンプ。

 

キャンプ内は百花繚乱。顔の部分だけAIにイラスト化してもらいました。周囲の風景は絵のように綺麗だけれど、写真そのままです。

 

キャンプ内だけでも約30種類の花を見ました。色も形も様々。エーデルワイスもそここちらにに咲いていました。

 

ちっこい可愛いのもいました。ネズミかと思ったら、ナキウサギっていうウサギの一種だそうです。耳が丸い~。大きさもネズミくらい。

 

 

ゲル

 

 今回の宿泊は家族経営の小規模なゲルキャンプ。ゲルというのは、簡単に移動できる一種のテントで、モンゴルの伝統的且つ現役の家屋です。

 


これがわたしたちの泊まったゲル。身長176㎝の夫が隣に立つとこんな感じ。ドアが低く、身をかがめないと入れません。わたしはドアの枠に何度も頭をぶつけました😿

 

ゲルの中はこんな感じ。家具や梁には伝統的な装飾が施されていて、中央にストーブがあります。

 

壁に窓はありませんが、天窓があります。透明ビニールが張ってあります。

 

 

壁は畳むとコンパクトになるようラティス状になっており、天井の梁を動物の毛で縛って固定してあります。ゲル一つにつき、大人が数人いれば2,3時間で建てることができるそうです。年に何度も住まいを移動する遊牧民の知恵ですね。

 

ゲルの中央は十分な高さ。

 

 ストーブ脇の石はロープで天井に繋げてあり、屋根が風で飛ばされるのを阻止する重しのようです。

 

夏の昼間は基本、ドア開けっ放し。

 

ゲルの断熱材の下部をめくって壁からも風を通します。

 

ゲルの中から見たところ。ゲルの中にいても空気が新鮮で快適でした。

 

 ドア開けっ放しということは、虫も入ってくるということ。でもご心配なく。

 

ダイソーで見つけた昔ながらのハエ取りテープがいい仕事をしてくれました。

 

真夏でも夜になると冷え込む日があり、そういう時はスタッフが薪ストーブを焚いてくれました。

 

ベッドはちゃんとスプリングマットなので、寝心地は上々。

 

ゲルの壁の丸みに沿うように、スプリングマットはかまぼこ型。

 

 ちなみにゲルにお手洗いはありません。敷地内の数10メートル離れたところに共用の水洗トイレとシャワールームがありました。

 

遊牧生活

 

 ゲルキャンプはツーリスト用でしたが、そのお隣は馬と牛をそれぞれ100頭くらい飼っている遊牧民のご一家。その暮らしを垣間見るのが楽しかったです。

 

さすが遊牧民! 子どももまるで自分の手足のように馬を自由自在に操ります。

 

お隣のお兄ちゃんがうちのゲルキャンプにヨーグルト(Тараг)を届けにやってきました。お隣といっても3~400メートル離れているので、馬でやってきます。

 

配達されたヨーグルトを受け取るのはうちのゲルキャンプの子どもの役目。

 

有料アクティビティの遊牧民訪問も、行き先はお隣のゲルでした。

 

作りは基本的に同じですが、私たちのゲルよりも大きい。ラティスを何枚使うかでゲルの大きさが変えられるそうです。わたしたちのゲルは5枚。こちらのゲルは7枚。

 

天井の梁には彫刻が施されており、贅沢な作り。

 

ストーブにかかっているこれは「ウルム(Өрөм)」といって、搾りたての生乳を沸騰直前の状態で煮、上澄みの膜をすくって食べます。いわば牛乳版の湯葉。

 

濃厚なバターのようなクロテッドクリームのようなお味で、ものすごーーーーく美味!! 遊牧民はこれを毎日食べているんですって。いいなー!

 

ホルホイアーロール(Хорхой ааруул)といって、乾燥させた乳製品。固くてポリポリ。スナック菓子みたいな感じです。

 

モンゴルのチーズ。ビャスラグ(Бяслаг)と呼ばれています。カテージチーズを固めたような食感。

 

壁には誇らしげに乗馬で取ったメダルが飾られていました。ちなみにモンゴルの乗馬競技会で騎手を務めるのは、7歳から12歳までの子どもです。

 

 こちらのお宅は外国の要人などの訪問もしばしば受けるそうです。こざっぱりと片付いているから、ここは見せる用で住んではいないのかと思ったら、ちゃんと住んでいるんですって。ただ子どもが多いので、離れのゲルがいくつかあって、子ども部屋は別のゲルだそうです。

 

乗馬

 

 乗馬もしました。

 

お隣さんがキャンプまで馬を連れてきてくれました。馬を引いてくれたのは17歳のお兄ちゃん。

 

ゲルキャンプの周辺を一周。1時間弱の乗馬体験でした。

 

木陰で牛が涼んでいたり。牧歌的な風景。

 

スマホで写真や動画を撮りながら馬に乗るの図。※危ないので良い子は真似しないように。

 

 生まれて初めての乗馬でしたが、お隣のお兄ちゃんが一緒なので怖いこともなく、楽しい乗馬体験でした。

 

食事

 

 食事はゲルキャンプの食堂でとりました。朝食は西洋風、昼食・夕食はモンゴル料理。

 

お天気の良い日は屋外で。

 

 モンゴル料理って美味しいんですね!! 何を食べても美味しく、偏食気味の夫も大喜びで食べていました。

 

モンゴルの揚げ餃子、ホーショール。

 

モンゴルの小籠包、ボーズ。

 

ゴリヤシ。元はハンガリー料理のグラーシュだそうです。

 

参考までに、昔チェコで食べたグラーシュ。同じ料理でも国によってずいぶん違う。

 

モンゴルの焼きうどんツイヴァン。麺がシャキっとしていて、めっちゃ美味しい!

 

モンゴルのミルクティー、スーテーツァイ。ミルクティーというより、ティーミルクと言ったほうが良い、牛乳の中に少し紅茶を入れました的な配分。少し塩気があります。

 

 

今回のコーデ


 今回の旅行でメインに着ていたのはこんなコーデです。これは乗馬のときのコーデ。

 

 半袖ブラウス:Temu

 パンツ:Axes Femme

 靴:Apitaオリジナル

 バッグ:Lesportsac

【色番】D975 フォレストフレンズ(Forest Friends)

【型番】3352 クイーンバッグ(Quinn Bag)

 

 夫のリュックは危険だからと没収されましたが、クインバッグは小さいからか、お目こぼしにあずかりました。

 

このブラウスはTemuで見つけたもの。モンゴルっぽいところがすごく気に入っています。試着せずに服を買わない主義のわたしがついポチってしまいました。麻混で涼しく、「当たり」でした。

 

 お隣のお宅訪問の際にはこんな服装でした。

 

 半袖ブラウス:Temu

 ジャケット:ノーブランド

 パンツ:Axes Femme

 靴:Apitaオリジナル

 バッグ:Lesportsac

【色番】D255 ハウディ(Howdy)
【型番】7520 クラシックホーボー(Classic Hobo)

 

ちょこっとフォーマルにと思ってジャケットを合わせました。ジャケットはリサイクルショップで見つけたもの。この「なんちゃってモンゴル」な雰囲気が看過できませんでした^^

 

 洗い替えにトップスとボトムスを3枚ずつ持っていき、組み合わせて着ました。

 

TEMUのブラウス以外、上も下も全部Axes Femme🤣

 

 あと羽織ものをたくさん持っていきました。モンゴルでは夏でも夜になると冬の寒さになると聞いていたので。

 

左からウルトラライトダウン、エアリズムUVカットパーカー、ポケッタブルUVカットパーカー、麻シャツ。麻シャツは無印、あとはユニクロ。ゲルの戸口の隣に4枚並べて吊るしておいたら、気温に応じて選んで着られて便利でした。

 

 ウルトラライトダウンはさすがに出番がないだろうと思っていたら、夜空鑑賞のときこれがあって助かりました。

 

 今回の荷物は夫婦合わせるとこんな感じ:

 

左から:

【色番】D255 ハウディ(Howdy)

【型番】7184 ミディアムウィークエンダー(Midium Weekender)(お土産収納用)

 

【色番】D255 ハウディ(Howdy)

【型番】7520 クラシックホーボー(Classic Hobo)(妻散歩用)

 

【色番】U022 トトロ ボタニカル(Totoro Botanical)

【型番】3352 クイーンバッグ(Quinn Bag)(夫貴重品入れ)

 

【色番】D975 フォレストフレンズ(Forest Friends)

【型番】3352 クイーンバッグ(Quinn Bag)(妻貴重品入れ)

 

手前:

【色番】D939 バーミースプリング(Balmy Spring)

【型番】7990 ラージ ベーシック バックパック(Large Basic Backpack)(夫散歩用)

 

今回も付属ポーチを縫い付けてキャリーオン仕様にしました。

 

 

旅のノート

 

 今回の旅のノートはこんな感じ:

いつも同様リヒトラブのツイストリングノート。

 

 ところがところが! せっかく作った右のノートを家に忘れていってしまった・・・! バウチャーやチケット類を入れた左のノートは夫が持っていたので困りはしませんでしたが、買う予定のお土産リストなどをまとめた右のノートがなく、プチ不便でした。

 

 

 今回の旅行は、大自然も素晴らしかったですが、それ以上に子どもの活躍に魅了されました。

 

 お隣の遊牧民は子どもが少なくとも6ー7人はいて、旅行者の馬を先導するのも子ども、ゲル訪問のおもてなしも子ども、放牧している家畜を集めて納屋に入れるのも子どもで、15歳くらいにもなると一家の収入源に直接関わる仕事を任されていました。

 

 わたしたちが泊ったゲルキャンプにも小学生以下の子どもが5人いて「夕食ができたよ」と呼びに来たり、水道の元栓をチェックしたり、野菜の下ごしらえなど、なんやかやと雑用をしていました。暇なときは屋外の椅子に座ってゲーム機で遊んでいるところは日本の子どもと変わらないのですが。

 

 生き生きとして生活力のある子供たちを見ると、この国の明るい未来が感じられ、こっちまで明るい気分になりました。

 

放牧していた家畜を馬で追い立てて集め、納屋に入れるお隣の子どもたち。

 

 

 とても楽しいモンゴル旅行でした。