以前友達とお財布談義になった時、「前は長財布だったけど、最近は二つ折りの小さいお財布を持つようにしてる」と言うので驚きました。なんとなく世間の流れは逆のような気がしていたからです。

 はっきり言っちゃうと、「二つ折り財布はもう古い」って思ってた。6、7年ほど前に長財布デビューしたとき、これで自分もやっと世間に追いついた気がして嬉しかったのを覚えています。以来なんども財布を買い替えてきましたが、長財布以外の選択肢はなく、今回レスポの財布に買い替えた際も「当然長財布でしょ」と思っていました。

 でもそれは自分自身の選択ではなく、「時代はもう長財布」という固定観念のなせる技だったのかもしれません。財布なんて、別に世間に合わせる必要などなく、自分の都合で選べばいいのにね。

 それに流行はいつでも気軽に向きを変える。「時代は長財布」というのもそれこそ古い認識かもしれない。友達は、わたしなんかよりずっと世間の動きに敏感な人。わたしよりはるかに早く長財布を使い始め、もう卒業しちゃったのかもしれません。


 流行なんて気にしてるつもりは全然なかったけれど、実は意外と囚われているのかもなあ、と気づいた一幕でした。