前回の記事の続きです。

 

実は、先週、わりと腰痛がキツめに出て、

夜寝る時に、どんな姿勢を取っても痛くて、

気になってなかなか寝付けない日が続きました。

 

普段やっている寝具の工夫は、

・体圧分散マットレスと敷布団の二枚重ね。

・枕はパイプを少なめに入れたものを自作し、

 仰向け寝・横向き寝に合わせて高さを自分で変えられるようにしている。

・バスタオルを畳んで巻いて両端を縛ったものを首枕として使用。

・綿入りのクッション大小2個を用意して、

 横向き寝の時は、必ず両膝の間に挟む。

 仰向け寝の時は、(その日の調子によって)膝の下に入れる。

…といったところで、いろいろ調べたりする中で、

ひとつひとつ取り入れていったものですが、

どれも使わないより使ったほうが絶対に楽だと感じています。

 

でも、それらをもってしても、痛い日は痛い(泣)。

 

私の腰痛のウィークポイントは右の股関節です。

数年前までは、大転子の外側が痛くて、

歩く時のフォームまでおかしくなっていたほどでした。

私はずっと股関節が悪いんだと思っていましたが、

座る時の姿勢を変えたり、寝る時に膝の間にクッションを挟んだり、

靴にちゃんとした中敷きを入れたり、と、生活の中で改善していくうちに、

痛みの出る場所は変わっていきました。

具体的には、大転子の外側から、おしりのえくぼのあたりに、です。

 

痛みの位置がそこまで変わるということは、

股関節自体が悪いわけではないのかもしれない、

と、その頃から思い始めました。

その後、整形外科で腰椎すべり症、椎間板症と診断されて、

結局、やっぱり、根本的に悪いのは腰だということになりました。

 

腰痛や首痛のセルフケアを紹介した

「マッケンジーエクササイズ(マッケンジー法とも)」の本には、

「腰痛が改善してくると、痛みが中央に寄って来る」と書かれていて、

その説に従うと、その痛みの移動は改善の証ということになります。

(「自分で治せる!腰痛改善マニュアル」 ロビン・マッケンジー(著) 実業之日本社)

 

右のおしりのえくぼのあたりが痛い、という状況は、

その後、あまり変化がなく、日によって痛みの違いはありますが、

ずっと残り続けています。

毎日のように、テニスボールを使って、筋膜リリースをしています。

思いっきり体重がかかるので、テニスボールを何個もダメにしました(苦笑)。

 

一生この痛みに付き合っていくしかないのか、という諦めと、

根本的に治すことはできないだろうか、という模索を、

いつも行ったり来たりしています。

 

…で、今はまた「模索期」です。

どうして、右のおしりのえくぼのところに、

負担が集約されて痛みが出るんだろう、と。

 

私は反り腰のくせがあるので、それは確実に影響していると思います。

普段の座る姿勢や、立ち止まっている姿勢の時は、

意識して、腰を反らせないように気をつけていますが、

歩いたり、動いたりしている時は、

無意識に、身体が動きたいようにさせているので、

そういう時にも意識して、お腹にクッと力を入れて、

腰を反らせないようにしてみたり…。

 

ダンスの基礎練習で、"アイソレーション"というのをやります。

これは、胸なら胸だけ、腰なら腰だけを、

なるべく個別に、意識的に動かすようにして、

前後左右、右回り・左回りなど、

しなやかに身体が使えるようにするためのトレーニングですが、

これを応用して、どこをどう動かすと、

おしりのえくぼにかかる負担が軽くなるか、探してみたり…。

 

何の確証もないまま、そういうことを3日くらいやっていたら、

なんと、痛みの出る場所が移動しました。

おしりのえくぼの痛みは嘘みたいに消えて、

変わって、今は左右の腰の筋肉が痛いです。

(本で調べてみたら「腰方形筋」「腰腸肋筋」かなあ、という感じで、

 どちらも身体を反らす働きをする筋肉だそうなので、

 負担をかけているだろうと思い当たるところが多々あります)

 

元々左の腰にはトリガーポイントがあって、

押せば痛いグリグリがありましたが、

同じようなものが右にもできるかもしれない様子。

 

結局、どこかに痛みは残るのかもしれません。

まだ判りませんが。

 

ただ、おしりのえくぼの痛みから解放されたことで、

可動域や身体の動かし方に変化が出るかもしれないので、

しばらく様子を見ながら、またあれこれ試してみたいと思います。

 

そうそう。

今までにも、腰痛や身体のケアについての本をいろいろ買ってしまっていますが、

最近出た本で、わりと良い情報が書かれていたものがあるのでご紹介します。

 

「腰痛消滅!」 中村哲也(著) 自由国民社

 

自分の腰痛を分析して、姿勢改善とストレッチ・軽い運動で治していく、という内容で、

これまでいろいろ試してきた私が、

今のところ「正しい」と思っていることと一致しています。

(変な健康器具やサプリの紹介、

 化学物質による汚染が原因、みたいな脅し文句はありません(笑))

 

慢性腰痛は、動けなくなってから医療者任せにするのではなく、

情報を選び取って、自分に合うセルフケアを身につけることでしか改善しないと思います。

逆に言えば、病院や治療院に行かなくても、マシにすることは可能、ということです。

 

腰痛仲間(笑)のみなさん、諦めずにがんばりましょう!

 

★ 整形外科で病名・症状名のつく腰痛や、

 内臓疾患等、なんらかの病気由来、

 ケガ由来(背骨の圧迫骨折など)のものは無理は禁物です。

 その場合は、医療者の治療に委ねる決断も必要です。