筋肉少女帯の奇跡-091126_1659~01.jpg

というわけで、図書館から江戸川乱歩の
「ペテン師と空気男」
を借りるコトができたので、読んでみました。

私が読んだのは、春陽堂というところから発行されている文庫本なのですが……
このカバーイラストが不気味で美しく、それでいて意味不明です。(笑)
カバーの装画は多賀 新さんという方が書いているそうで……
以前読んだ「パノラマ島奇譚」も春陽堂の文庫本で、そのカバー装画も同様に不気味で美しく、良かったですね。



それで、「ペテン師と空気男」の感想ですが……
「江戸川乱歩め!」
……と、いう感想で……。
(^-^;)
まあ、この感想の意味は後で書きます。

とりあえず、この題名
「ペテン師と空気男」
を見たら、きっと筋肉少女帯マニアは興味を持つハズです。
「ペテン師」も「空気男」も筋肉少女帯の歌詞の中に登場する、印象的な言葉……。

江戸川乱歩マニアな大槻ケンヂが、当然この小説を読んでいないワケはなく、私も題名だけですごく興味を引かれて読んでみました。

「空気男」
と言えば、筋肉少女帯の代表曲、
「サンフランシスコ」
に出てきますが……

謎じゃないですか?空気男。
具体的に、どういうイメージで歌われているのか、気になっていました。

一体実際どういう男が「空気男」なのかと、この小説を読んでみると……
実際この小説では、そんなに印象的な男ではありませんでした、「空気男」。(笑)

「ペテン師と空気男」、長めの短編小説なのですが、その語り手となっているのが、
「空気男」のあだ名を持つ野間五郎という男で、

記憶力が悪く、すぐに何でも忘れてしまうので、「空気」のように頼りないことから
「空気男」と呼ばれるようになったという……。
(^-^;)

この題名からして、「ペテン師」と「空気男」が対立する、相克の物語なのかな……
と思っていたら、「空気男」はひたすらペテン師に騙されてるだけです。(笑)

私の前々からのイメージでは、
「空気男」というのは、「透明人間」みたいなイメージだったので、ちょっとひょーし抜けしましたね。
(^-^;)

まあ要するに、江戸川乱歩的には、「空気男」というのは平凡な、ちょっと抜けてるような人間をさす言葉でした。
まあ大槻ケンヂはまたちょっと違った意味で「空気男」という言葉を使っているのかもしれませんね。

逆に、「ペテン師」こと伊東
錬太郎のほうはかなり印象的!

「何がやりたいんだ?」
と思う部分も多々ありますが。
でもそれが、「ペテン師」の「ペテン師」的なところなのでしょう。

「ペテン師、新月の夜に死す」
の「ペテン師」のイメージにぴったりでしたね。



この小説の中にでてくる
「ジョーカー」
(Joker・ジョークを仕掛ける人)
という考え方がちょっと印象的で、もしかしたら大槻ケンヂもかなりこの考え方には影響を受けてしまっているのかもしれないです。
(^-^;)

マジメに、本気でジョークを仕掛けて、引っ掛かった人を影で笑っているという……。

でも、考えてみれば世の中の推理小説なんかは全てそうで、作者の手の中で踊らされているだけだという……
まあ、踊らされるのも楽しいですよね。(笑)

まあ、「パノラマ島奇譚」などに比べれば、そんなにショックな小説ではないですが、面白いです。ついつい最後まで読んでしまいますね。

まあ、私も江戸川乱歩のジョークに、結局引っ掛かってしまっているのでした。
(^-^;)

そういう意味での、
「江戸川乱歩め!」
という感想でした!(笑)



そういえば、奥山和由監督の
「RANPO」
に大槻ケンヂは出演していたのでしたね。
読んでて、思い出しました。
観なきゃ!

最近、日本映画を観るコトに抵抗が無くなってきたので、嬉しいです。(^-^)



では、へそ天!
黒水川でした。