やっと筋肉少女帯の名曲紹介ができる~!
ウレシイなぁ。
今まで、自分で自分のハードルを上げてたので、書けなかったのです。(^-^;)
これからは、だいたい私の好きな順番に、筋肉少女帯の名曲紹介をして行こうと思います。
一応、筋肉少女帯の曲については、全曲紹介に挑戦しようと思っています
それで、私が筋肉少女帯でイチバン好きな曲は、
「ビッキーホリデイの唄」なのですが、
(2008/8/9の記事で書いています)
たぶん二番目に筋肉少女帯で好きな曲が、
「何処へでも行ける切手」です!
「何処へでも行ける切手」
作詞:大槻ケンヂ
作曲:内田雄一郎
[7分42秒]
「何処へでも行ける切手」は、筋肉少女帯の6枚目のアルバム、
「断罪!断罪!また断罪!!」
の最終曲です。
この曲はですね、まずベースラインがイイ。目立ってる!
そして、幻想的な歌詞がイイ……!
途中に入ってくる子供たちの声もイイ。
そして、エンディングの超絶フリーギターソロ!
……と、イイ所がいっぱいある曲です。
7分42秒もある曲なんですが、全然その長さを感じない。
引き込まれて聴いているうちに、あっという間に終わってしまう感じです……。
この曲は、ベストアルバム
「筋少の大車輪」と、
「大公式2」にも入っているので、バンド側も「名曲」と認めている曲だと言えます。
ただ、この曲は、ライヴで演奏されるコトがほとんど無い……。
「断罪!断罪!また断罪!!」のツアー時には演奏されたと思うのですが、その後はたぶんライヴで5回も演奏されてないんじゃないかな。
一度、「筋少ちゃん祭り」で演奏されたコトがあって、私はその「筋少ちゃん祭り」、確か次の日の「筋少ちゃん祭り」には行っていたので、後で雑誌で読んで非常に悔やんだ覚えがあります。
「一日前の「筋少ちゃん祭り」に行けば良かった!」と。
(「筋少ちゃん祭り」は通常3、4日連続で行われていました)
ライヴでの再現が難しい曲ではありますが、最近は「月とテブクロ」なんかもライヴで演奏されてますので、是非、今の筋肉少女帯に演奏して欲しいですね……。!
あ、というコトは、もし今演奏されたら、
「何処へでも行ける切手」にエディのピアノが加わるのか……!!
コレは、もし演奏されたら、…スゴそう!!
「月とテブクロ」も、原曲には無いエディのピアノが加わるコトによって、もうトリハダものの曲になってましたからね……!
(2008/12/27のライヴ)
たぶん現在の筋肉少女帯なら、いつかはやってくれる……
と、期待しましょう。
筋肉少女帯の7人目(8人目)のメンバー、「歌詞モニター」さん頑張って!
と、言っておきます……(^-^;)
歌詞は、なかなか謎だらけの、夢の中みたいな歌詞です。
曲の始まりは、
<
おびえた男は
許しを乞うように
うつろに笑って
両手を差し出し
紅茶の染みた
切手をくれた
これさえあれば
郵便配達の
カバンに潜み
何処へでも行ける
…………
>
……という歌詞。
「おびえた男」というのは何者なのか、
何に「おびえて」いるのか、
なぜ「許しを乞う」のか……
始まりからして、謎だらけ。
でもそれが、この歌に引き込まれてしまう原因の一つだと思います。
速瀬みさきさんが、
マンガ「蝶や蛾の施術師」
のなかで、この「何処へでも行ける切手」もマンガ化しており、
この「謎」の一つの解釈をしています。
コレは、なかなか秀逸な出来です!
でも、この「謎」をどうとらえるかは、やっぱり人それぞれで、
それでいいと思います。
後の歌詞、
<
包帯で真っ白な
少女を描いた
切手をもらって
何処へでも行こう
闇の右手に
宝石のように
子供たちの楽団
アコーディオンを
弾いておくれ
お別れみたいにさ
ああ…!
>
この「包帯の少女」と、
「子供たちの楽団」も、
謎めいたキーワードですね……。
「闇の右手」というのは、
「ロッキン・ホース・バレリーナ」などで大槻ケンヂも書いていますが、
バンドでツアーをしている時に、田舎の夜の高速をずっと走っていると、
外にはほぼ真っ暗な闇しかないのですが、時々右手方向などに見えるラブホテルなんかの明かりが、
……なんだか切なくて、とても印象的だったそうで、
そのイメージからの言葉だと思います。
ラスト寸前までは、この歌詞の主人公は、「僕」なのですが、
超絶的なラストのギターソロの後に入ってくる語りの部分では、
「包帯の少女」が主人公的存在になっています……。
<
神様に
おまけの一日をもらった少女は
真っ白な包帯を顔中に巻いて
結局、部屋から出ることがなかった
…………
>
この悲劇な語り……。
そして神様は少女を切手に変えて、彼女がどこへでも行けるようにしてあげるのですが……
結局、その「切手」はあっけなく捨てられてしまいます。
……でも、もしかしたらその切手はまだ生きていて、世界中をぐるぐる旅しているのかもしれません……。
「蝶や蛾の施術師」には、
この「包帯の少女」がきっちり描写されていて、
……ちょっと、怖いかな。
(^-^;)
サウンド面では、本当にこの曲はベースが目立つ曲。
いかにも「プログレ」的でもあります。
さすが、プログレマニアの内田雄一郎の作曲だと思いますね。
そして、エンディングの橘高文彦のフリーギターソロ!
こっちは、マイケル=シェンカーの影響があちこちに聴こえて、ちょっとニヤリとしてしまいます。
「大泣きのギター」ですね。
できれば、フェードアウトにせずに、きっちり最後まで聴きたかったのですが……
……やっぱりコレは、ライヴヴァージョンが聴いてみたい!
橘高文彦は、「魅惑のハードロックギター教本」の中で、このギターソロを
「新境地が開けたギターソロ」
だと言っています。
「マイケル=シェンカーみたいなソロだけど、以前だったらもっとシェンカー風に弾いていたかもしれないし、
逆に恥ずかしいからシェンカーみたいなのはやめようって思ったかもしれない。」
「でも、(この頃から)一つ力が抜けて、昔から好きだった自分のギター・プレイに近づいてきたのかなって思って」
「自分の引き出しから出していい自分のプレイが素直に出てくるようになった」
……とも、言っています。
つまり橘高文彦にとってもこの曲は、節目の重要な曲であったと言えるのでは。
やっぱり今、ライヴでやって欲しいなぁ……(^-^;)
大槻の歌うメロディも、単調ではあるけれど、だんだんラストに向けて盛り上がっていくのは、
やっぱりすごい。
太田明のドラムも、もちろんテクニカルですごいし、
本城聡章のアルペジオも、しっかり存在感を出してる。
歌詞とサウンド、曲展開が一体となって、
一つの「別世界」を作り上げていると思います……。
……「大名曲」だ!(笑)
アルバム「断罪!断罪!また断罪!!」では、この曲の前の曲が、ピアノが主体の静かな曲、
「代わりの男」で、
この「代わりの男」から
「何処へでも行ける切手」へのつながりも……
何と言うか、「ハッとさせられる」つながり方で、素晴らしいです。
そして「何処へでも行ける切手」は最終曲なので、リピートにしていると、「断罪!断罪!また断罪!!」の最初の曲、
「おまけの一日」
に、歌詞的につながるという……。
この作りも、さすが!
です。
「猫のテブクロ」も、最終曲「月とテブクロ」から最初の曲「星と黒ネコ」につながる構成だったし、
こういう考えられているアルバム構成も、筋肉少女帯の魅力の一つですね!
「断罪!断罪!また断罪!!」には、筋肉少女帯のもう一つの大名曲、橘高メタル曲の
「パブロフの犬」も入っているし、
代表曲「踊るダメ人間」も入っている……。
さらに、「猫のおなかはバラでいっぱい」もアコースティックで素敵な一曲だし、
「代わりの男」の、「早朝」を感じさせる静かな感じもイイ。
つまりは、「断罪!断罪!また断罪!!」はアルバムとして聴いてみて損がないアルバムだよっ!
ってコトですね。
(「断罪!断罪!また断罪!!」はamazonでは比較的手に入りやすいです。2000円前後の価格になっちゃってますが。(2008年1月現在))
そういえば、「パブロフの犬」はベストアルバムに入ってないんですね~……
何故?ヘヴィメタルが好きな人にはビックリする曲でしょう、「パブロフの犬」!
たぶんその内、「名曲紹介」として「パブロフの犬」も書くと思います。
と、いうわけで、
「何処へでも行ける切手」、
幻想的な世界に浸れる素晴らしい曲だというご紹介でした。
では、へそ天!
黒水川でした。
ウレシイなぁ。
今まで、自分で自分のハードルを上げてたので、書けなかったのです。(^-^;)
これからは、だいたい私の好きな順番に、筋肉少女帯の名曲紹介をして行こうと思います。
一応、筋肉少女帯の曲については、全曲紹介に挑戦しようと思っています
それで、私が筋肉少女帯でイチバン好きな曲は、
「ビッキーホリデイの唄」なのですが、
(2008/8/9の記事で書いています)
たぶん二番目に筋肉少女帯で好きな曲が、
「何処へでも行ける切手」です!
「何処へでも行ける切手」
作詞:大槻ケンヂ
作曲:内田雄一郎
[7分42秒]
「何処へでも行ける切手」は、筋肉少女帯の6枚目のアルバム、
「断罪!断罪!また断罪!!」
の最終曲です。
この曲はですね、まずベースラインがイイ。目立ってる!
そして、幻想的な歌詞がイイ……!
途中に入ってくる子供たちの声もイイ。
そして、エンディングの超絶フリーギターソロ!
……と、イイ所がいっぱいある曲です。
7分42秒もある曲なんですが、全然その長さを感じない。
引き込まれて聴いているうちに、あっという間に終わってしまう感じです……。
この曲は、ベストアルバム
「筋少の大車輪」と、
「大公式2」にも入っているので、バンド側も「名曲」と認めている曲だと言えます。
ただ、この曲は、ライヴで演奏されるコトがほとんど無い……。
「断罪!断罪!また断罪!!」のツアー時には演奏されたと思うのですが、その後はたぶんライヴで5回も演奏されてないんじゃないかな。
一度、「筋少ちゃん祭り」で演奏されたコトがあって、私はその「筋少ちゃん祭り」、確か次の日の「筋少ちゃん祭り」には行っていたので、後で雑誌で読んで非常に悔やんだ覚えがあります。
「一日前の「筋少ちゃん祭り」に行けば良かった!」と。
(「筋少ちゃん祭り」は通常3、4日連続で行われていました)
ライヴでの再現が難しい曲ではありますが、最近は「月とテブクロ」なんかもライヴで演奏されてますので、是非、今の筋肉少女帯に演奏して欲しいですね……。!
あ、というコトは、もし今演奏されたら、
「何処へでも行ける切手」にエディのピアノが加わるのか……!!
コレは、もし演奏されたら、…スゴそう!!
「月とテブクロ」も、原曲には無いエディのピアノが加わるコトによって、もうトリハダものの曲になってましたからね……!
(2008/12/27のライヴ)
たぶん現在の筋肉少女帯なら、いつかはやってくれる……
と、期待しましょう。
筋肉少女帯の7人目(8人目)のメンバー、「歌詞モニター」さん頑張って!
と、言っておきます……(^-^;)
歌詞は、なかなか謎だらけの、夢の中みたいな歌詞です。
曲の始まりは、
<
おびえた男は
許しを乞うように
うつろに笑って
両手を差し出し
紅茶の染みた
切手をくれた
これさえあれば
郵便配達の
カバンに潜み
何処へでも行ける
…………
>
……という歌詞。
「おびえた男」というのは何者なのか、
何に「おびえて」いるのか、
なぜ「許しを乞う」のか……
始まりからして、謎だらけ。
でもそれが、この歌に引き込まれてしまう原因の一つだと思います。
速瀬みさきさんが、
マンガ「蝶や蛾の施術師」
のなかで、この「何処へでも行ける切手」もマンガ化しており、
この「謎」の一つの解釈をしています。
コレは、なかなか秀逸な出来です!
でも、この「謎」をどうとらえるかは、やっぱり人それぞれで、
それでいいと思います。
後の歌詞、
<
包帯で真っ白な
少女を描いた
切手をもらって
何処へでも行こう
闇の右手に
宝石のように
子供たちの楽団
アコーディオンを
弾いておくれ
お別れみたいにさ
ああ…!
>
この「包帯の少女」と、
「子供たちの楽団」も、
謎めいたキーワードですね……。
「闇の右手」というのは、
「ロッキン・ホース・バレリーナ」などで大槻ケンヂも書いていますが、
バンドでツアーをしている時に、田舎の夜の高速をずっと走っていると、
外にはほぼ真っ暗な闇しかないのですが、時々右手方向などに見えるラブホテルなんかの明かりが、
……なんだか切なくて、とても印象的だったそうで、
そのイメージからの言葉だと思います。
ラスト寸前までは、この歌詞の主人公は、「僕」なのですが、
超絶的なラストのギターソロの後に入ってくる語りの部分では、
「包帯の少女」が主人公的存在になっています……。
<
神様に
おまけの一日をもらった少女は
真っ白な包帯を顔中に巻いて
結局、部屋から出ることがなかった
…………
>
この悲劇な語り……。
そして神様は少女を切手に変えて、彼女がどこへでも行けるようにしてあげるのですが……
結局、その「切手」はあっけなく捨てられてしまいます。
……でも、もしかしたらその切手はまだ生きていて、世界中をぐるぐる旅しているのかもしれません……。
「蝶や蛾の施術師」には、
この「包帯の少女」がきっちり描写されていて、
……ちょっと、怖いかな。
(^-^;)
サウンド面では、本当にこの曲はベースが目立つ曲。
いかにも「プログレ」的でもあります。
さすが、プログレマニアの内田雄一郎の作曲だと思いますね。
そして、エンディングの橘高文彦のフリーギターソロ!
こっちは、マイケル=シェンカーの影響があちこちに聴こえて、ちょっとニヤリとしてしまいます。
「大泣きのギター」ですね。
できれば、フェードアウトにせずに、きっちり最後まで聴きたかったのですが……
……やっぱりコレは、ライヴヴァージョンが聴いてみたい!
橘高文彦は、「魅惑のハードロックギター教本」の中で、このギターソロを
「新境地が開けたギターソロ」
だと言っています。
「マイケル=シェンカーみたいなソロだけど、以前だったらもっとシェンカー風に弾いていたかもしれないし、
逆に恥ずかしいからシェンカーみたいなのはやめようって思ったかもしれない。」
「でも、(この頃から)一つ力が抜けて、昔から好きだった自分のギター・プレイに近づいてきたのかなって思って」
「自分の引き出しから出していい自分のプレイが素直に出てくるようになった」
……とも、言っています。
つまり橘高文彦にとってもこの曲は、節目の重要な曲であったと言えるのでは。
やっぱり今、ライヴでやって欲しいなぁ……(^-^;)
大槻の歌うメロディも、単調ではあるけれど、だんだんラストに向けて盛り上がっていくのは、
やっぱりすごい。
太田明のドラムも、もちろんテクニカルですごいし、
本城聡章のアルペジオも、しっかり存在感を出してる。
歌詞とサウンド、曲展開が一体となって、
一つの「別世界」を作り上げていると思います……。
……「大名曲」だ!(笑)
アルバム「断罪!断罪!また断罪!!」では、この曲の前の曲が、ピアノが主体の静かな曲、
「代わりの男」で、
この「代わりの男」から
「何処へでも行ける切手」へのつながりも……
何と言うか、「ハッとさせられる」つながり方で、素晴らしいです。
そして「何処へでも行ける切手」は最終曲なので、リピートにしていると、「断罪!断罪!また断罪!!」の最初の曲、
「おまけの一日」
に、歌詞的につながるという……。
この作りも、さすが!
です。
「猫のテブクロ」も、最終曲「月とテブクロ」から最初の曲「星と黒ネコ」につながる構成だったし、
こういう考えられているアルバム構成も、筋肉少女帯の魅力の一つですね!
「断罪!断罪!また断罪!!」には、筋肉少女帯のもう一つの大名曲、橘高メタル曲の
「パブロフの犬」も入っているし、
代表曲「踊るダメ人間」も入っている……。
さらに、「猫のおなかはバラでいっぱい」もアコースティックで素敵な一曲だし、
「代わりの男」の、「早朝」を感じさせる静かな感じもイイ。
つまりは、「断罪!断罪!また断罪!!」はアルバムとして聴いてみて損がないアルバムだよっ!
ってコトですね。
(「断罪!断罪!また断罪!!」はamazonでは比較的手に入りやすいです。2000円前後の価格になっちゃってますが。(2008年1月現在))
そういえば、「パブロフの犬」はベストアルバムに入ってないんですね~……
何故?ヘヴィメタルが好きな人にはビックリする曲でしょう、「パブロフの犬」!
たぶんその内、「名曲紹介」として「パブロフの犬」も書くと思います。
と、いうわけで、
「何処へでも行ける切手」、
幻想的な世界に浸れる素晴らしい曲だというご紹介でした。
では、へそ天!
黒水川でした。
