前記事の補足として、いくつか。

・「レティクル座妄想」の「レティクル座」の意味。
UFOコンタクティー(「宇宙人と会話した」と証言する人たち)
の中に、「レティクル座から来た宇宙人に会った」という証言をする人が多いらしく、そのコトを面白く思った大槻が、
「妄想」の象徴として「レティクル座」を使ったということらしいです。

・「レティクル座妄想」と「ステーシーの美術」のアルバムの雰囲気の違い。
「レティクル座妄想」の次のアルバム、
「ステーシーの美術」は、かなりポジティブで、曲調も明るい曲が多いアルバムになっています。
後追いのファンの方だとここが疑問になると思うんですが、
この2枚のアルバムの間は約2年空いています。
(「レティクル座妄想」が1994/4/21発売、
「ステーシーの美術」が1996/3/23発売)
この2年の間に、大槻ケンヂはソロアルバムを2枚出していて、
そのソロアルバムを聴いた本城聡章が、
「何だ、大槻も明るい、メジャーコードの歌も歌えるんじゃん」
っていうコトに気付いて、明るい曲を出してくるようになったという……(^-^;)
「マイナーコードの曲が歌えて、メジャーコードの歌が歌えない」って人はいないと思いますが、思い込みっていうのはコワイですね(^-^;)
また、この2年の間に大槻は筋肉少女帯メンバー以外のメンツでソロツアーを行っており、そのライヴで救われるような気分を感じたコトも、この変化の原因となっています。
この間の大槻ケンヂのソロアルバムは、
「ONLY YOU」と、
「I STAND HERE FOR YOU」の二枚です。
どちらもなかなかイイ作品です。
「I STAND HERE FOR YOU」はかなり暗いですが……(^-^;)
ちなみに、「ONLY YOU」にはNARASAKIのバンド、
COALTER OF THE DEEPERSがレコーディングに参加しており、後の「特撮」の活動の原点にもなっています。

・レコード会社が変わったことの影響。
このアルバムから、大手のMCAビクターにレコード会社が変わり、かなりレコーディングやプロモーション(広告)にお金が使えるようになったそうです。
渋谷に「レティクル座妄想」のあのグルグルジャケットの看板が立ったとか。
トイズファクトリー時代の末期は、結構予算的にはカツカツだったらしいので、大きな変化ですね。
そして、「月光蟲」ツアー以来の三回目の武道館公演もこのアルバムのツアーでやっています。
見たかったなあ……
客の入りはどうだったんでしょうか?


一応、補足です。
筋肉少女帯のアルバムレビューは、このブログ立ち上げて少し経った時に、「サーカス団パノラマ島に帰る」をやっただけで、以降この「レティクル座妄想」までやってなかったんですが、その理由は、
「データを完璧に集めてから書きたい」という思いが私にあったから。(笑)

例えば、「SISTER STRAWBERRY」なら、
「マタンゴ」という映画を見て、バッハの平均律(「マタンゴ」のイントロに使われている)
を一通り聴いてからレビューしたい、
……なんて、思ってしまっていたんですが、
さすがに、それをやっているといつまでも書けないので(笑)、これからはデータを集めるのは後回しにして、とりあえずちょこちょこと筋肉少女帯のアルバムレビューと全曲紹介をやっていこうと思います。
「データを全部集めてから……」なんて考えてると、100年経っても書き出すコトができない可能性があるコトに気が付きました……。
アホだ、私。
…(^-^;)


こんな私のレビューを読んで下さっている方、本当にありがとうございます!
m(_ _)m
感謝!感謝!感謝!感謝!
です。
(「サーチライト」のイントロに合わせて(笑))


さて、極めましょうか、「筋肉少女帯」道……。

ついてきて、くれますか?

(笑)


へそ天!
黒水川でした。