怖い話 -2ページ目

ビーフシチュー

私には妻と息子がいる。
しかし長い夫婦生活もマンネリ化したころ、仕事で知り合った女性と不倫関係になってしまった。
ちよっとした出来心だった。
ある日、うっかり携帯を家に忘れたまま会社に出勤してしまった。

「しまった!!」

携帯には不倫相手とのメールや電話の履歴が山のように記録されている。

私は妻に謝罪し、彼女と別れる決意をして家に帰宅した。

「ただいま、、」

恐る恐る帰宅したところ、、

「おかえりー」

拍子抜けするほどアッサリいつもの声のトーンで返事が妻から返ってきた。

(どうやらバレてないようだ、本当によかった。)

「今日はあなたの好きなビーフシチューよ」

大好物である。そういえば不倫相手と晩飯を食って帰っては残業のフリばかりしていたから、家では本当にしばらく食べてなかった。

俺は不倫相手にうつつを抜かして家庭を顧みなかった自分が嫌になった。

(もう彼女とは別れよう)

ビーフシチューを口に運びながら誓った。

「ひさしぶりだからかな?凄くうまいよ」

そういうと妻が

「私もひさしぶりに作ったから自信なかったけど、いいお肉使ったからかな?よかった」

と嬉しそうに応えた


食事を終えて部屋に戻り携帯を探す。あった。やはり机においたままだった。

私はいてもたってもいられなくなって、直ぐに彼女に電話をして別れを告げようと思い立ち、妻がお風呂にはいったのを見計らってから直ぐに電話をかけた。

「プルルルル・・・」

おかしい、この時間ならいるはずだが。
こっちの電波が悪いのか?
廊下に出てみるが一緒だ。
庭に出てもう一度かけてみる

「プルルルル、、ピピッピピッ」

ん?庭で聞き慣れた着信音がかすかに聞こえた。しばらく音を追いかけると、地面の下から音がしていることがわかった、、 

なんで・・

音がするあたりに掘り起こした跡がある。
脳裏によぎった最悪の状況が目の前で現実になった。。

彼女だ。

彼女は全身バラバラの状態で我が家の庭に埋められていた。

私は恐ろしくなって、とにかく部屋に戻って深呼吸した、、

妻がお風呂からあがってきて、私の怯えきった顔をみるなり、状況を判断したのか、冷静な表情になった。

しばらくして妻の口から

「ビーフシチュー、美味しかったでしょ?あなたの大好きなあの女の胸とお尻の肉を沢山つかったもの!」