2021年10月に進行性核上性麻痺と診断された夫


そもそも受診しようと思ったのは認知症だと思ったから。
受診する時点でも本人の自覚は無かったのではと思います。何かもやもやした感情はあったようですが。

私は診断される数年前から夫の様々な行動に、認知症の症状ではと思う事があって、
しかもそういう事がどんどん増えていき、またひどくなっている気がしていました。

片付けができない。テーブルの上は物でいっぱい。
郵便物は開封して封筒に日付をつけ置いておく。どんどん増殖
色々なお知らせがきてもその内容が理解できず、Dカードのポイントがもうすぐ失効するというお知らせがきた時、使い方がわからず、朝早くからコンビニに聞きに行くというのを全力で止めたこともあります。
毎日のルーティンの事はできるけど、ちょっと違う事があると対応できない。
季節が変わって、数ヶ月ぶりにする事はすっかり忘れていて、なかなか思い出せない。だから農作業はなかなかうまく進みませんでした。
部屋が暑くなったら窓を開けるというような事も忘れていました🥵
家のネットの契約を3重4重にしていました。家にいると次から次へとかかってくるインターネットのお得勧誘に、言われるがまま契約していたようです。
色んなサプリや薬も送られてきました。内容も確かめず、腰痛に効くとか頻尿に効くとか色々。
私は生活費だけもらって、それでやりくりしていたので、夫の通帳を見る事も無く、気がつくのが遅れてしまいました😔

パソコン作業がうまく使えない。
確定申告は元々私がしていましたが、夫が退職してからは夫にしてもらっていました。が、入力ミスがひどくプリントしてから私がチェックすると、全額還付されるはずの所得税が戻ってこない事になっていたり、義母の収入が自分の収入と合算されていたりちょっとの訂正も最初から打ち直していたり、それでもあちこち訂正するところがあって、最後には怒り出すしショボーンもう正直私がする方が早くて楽と思っていました。

それでも誰かから電話がかかってきた事や、その内容などもちゃんと覚えていて仕事から帰ると伝えてくれたり、毎日する事はできていたので、何だろうと思いながらも受診できませんでした。

診断され前年には、人間ドックのオプションで脳検査しましたが、特にこれといった所見はありませんでした。
先日、その時の検査結果を見直してみると、明らかに左の側頭葉が萎縮しているように思いました。
これがなぜ所見として報告されなかったのか?
脳検査が一回のみで、変化を見る事ができなかったからなのか?
私にはわかりません。
まあ、その時点で専門医を受診していても、病気の診断に至ったか?わかりませんし、そもそも治らない病気と思うと、どうする事もできなかったと思いますが。



夫は診断された年、翌年の年賀状を作成する事ができませんでした。
年賀状は購入していましたが、パソコンを開いてもファイルが開けなかったようです。
私自身は数年前から年賀状をほとんど出していなかったので、夫に代わって年賀状を作成する事はしませんでした。
夫は翌年、年賀状をくださった方に電話をしていました。
かけ放題にしていない携帯代が3万円くらいになっていましたガーン

昨年夏あたりまではスマホも自分で持っていて、デイにも持って行っていました。時々送迎車の中に滑って落としたり、無くなったと言っても家に忘れていたりという事がありました。
持っていても、なぜかいつもサイレントモードになっていて、連絡したい時に役に立ちませんでした。

昨年秋にはスマホも全く使えなくなってしまいました。
解約はしたくないと言うので、格安の契約をして、私が電話をかける専用で使っています。


最近は曜日の認識があやふやになっています。
日曜日なのに月曜日と勘違いして入浴介助の看護師さんが来ないと言ったりする事も。

abatan さんが教えてくださったパーキンソン体操のDVDの嚥下口腔体操は毎日していますが、最近はDVDプレーヤーが自分で操作できなくなってしまいました。
以前は自分で時間になるとしていたのに...
今は夕食の少し前の18:10に私が操作に行きます。忘れないようにアラームセットしていますウインク



これからますますできない事が増えてくるでしょう。
本人も私もそれを受け入れていかなければなりませんね。