1960年代の隠れたスポーツカー名車ともいえるスチュードベイカ
ーのアバンティ。わずか2年間しか生産されなかったが、スチュード
ベイカーの代表車となっていると同時に、スチュードベイカーの衰
退時に生まれた最高でもあり、悲劇でもあるモデル。


 Studebaker Avanti 1963

 

 1868年頃に馬車の生産会社として誕生したスチュードベイカーは、
1902年頃には、ガソリン自動車を開発し始めたメーカー。


 当初財政難に陥っていたスチュードベイカーは、デザイナーの
Raymond Roewyを迎え、スポーツカーによる業績復活を目指して、
このクルマを作り上げた。シャーシの新たな開発が出来ないため、
それまでのLarkというクルマの流用、ボディでのグラスファイバー
使用しなければならないという当時のBig3とはハンデがあったにも
関わらず、エンジン面では、フォードを凌ぐパワフルなものを開発
している。


 1962年のニューヨークオートショーでの出品直後は、同様にニュ
ーモデルとして登場したシボレー・コルベットスティングレイより
も多い、注文を受けることとなるが、生産ラインの遅れにより、待
ちきれない顧客は、コルベットに奪われてしまう。


 そういった問題があったにも関わらず、自動車部品メーカー
Paxtonとの協力の下、スーパーチャージャーを搭載したモデルR2に
更にパワフルなR3、R4とラインナップを追加し、R3は、330馬力を
誇り、レースで記録を残した。


 Studebaker Avanti


 更にハイパフォーマンスを誇るR5の開発が行われていたものの、
結局は、業績悪化により、スチュードベイカーは、工場を閉める
こととなった。当時で最高のパフォーマンスを持つクルマであった
であろうAvanti R3は、わずか9台だけが出荷されることとなった。


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