今回、神奈川公演が横浜じゃなくて


迷った末に行くのを辞めた。


場所だけが理由じゃないけど、日程の全てがあまりにも近すぎて


-仕事、ここまで連続で穴空けらんない。


それなりに。


そこそこ責任のある仕事をさせてもらってる。


行く場所を決める時、まず自分の仕事に重ならない日を選んで決めたつもり。


この川口公演(埼玉県)は、同じ週に中野2日間逢いに行ってて。


どっちか諦める?って迷い続けたけど、


上司が「いいよ、行っておいで」って言ってくれたから決めた。


チケット発券して、あたしより席番を気にする友人に見せたら


「やっと!!!やっとじゃん!!!今回ダメかと思ったよ!!!笑」


って言われた。


-あたしはどれも良い席だったよ???笑


欲が無さすぎ、って言われるけど、


逢えるだけで充分じゃない??


どんなホールなんだろ、


初めての埼玉県、初めてのホール。


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初めて乗る在来線、京浜東北線。


行き方を現地で会う友人に教えてもらって移動する。


待ち合わせは改札出たところ。


宿で荷物を下ろして、そこから地下鉄と山手線乗り継ぎ上野で乗り換え。


列車の中は、思いの外空いていて


そのまま座ることが出来た。


窓の外、景色を眺めていると、聞いた事ある駅名が。


-あ。赤羽サンシャインの赤羽だ。


流れる景色を見ながら、家庭教師のことを考える。


あの頃若かったあなたも今とは違う景色のここを見てたのかしら。


15分くらいだったかな?川口に着いて改札を出ると


そこで友人を待つ間、目の前を歩いていく人の中に


あなたのツアーTシャツを着た人が横切っていく。


友人が手を振りながら歩いてきて、


それじゃ、行こう。って歩き出す。


彼女とは今回、ここが初めて。


「なかなか平日は休めないからね。」って。


楽しいライブになりますように……


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着くと既に開場が始まっていて、


とりあえず中に入ろう、って。


半券をもぎるスタッフの方にチケットを渡すと


「良いお席ですね。楽しんでください。」


って声を掛けられる。


初めて。


友人以外に。


しかもこんな穏やかに声を掛けてもらって。


思わずにっこりしながら「はい。ありがとうございます^^」


って応えたあたし。


席に拘りが無いんだけれど、


言われて初めて緊張してきて、胸がドキドキしてくる。



中に入り、友人と


「じゃ、終わったら外でね。」


そう言って別れて自分の席を探して座る。


前を見て「今回は真ん中が多いな………」


そんな事を思いながらあなたを待つ。


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2022 earlysummertour-美貌の彼方- 川口総合文化センターリリアメインホール。


音楽が流れ始めて、ステージにかかる幕に照明がまるでオーロラの様に描いていく。


いつも思うの。


素敵よね、この照明。


幕が開いて中央に立つあなた。


あたしはオープニング曲を知ってるから。


でも、ここが初めての人はきっとみんな驚いてる。


「え、今?!」って。


名古屋であたしが思ったのと同じ。


頭の中で、新譜のどれかなんだろうな、って思ってたから。


カルアミルクの照明が、


まるでプラネタリウムにいるような。


今回とても印象深く残ってる。


宙から星が降り注ぐ。


天井いっぱいに散りばめられた星がとてもとても美しくて。


歌うあなたから視線を外して、何度も宙を見上げたあたし。


歌い終わったあなたが、マイクを握りしめて


その星空をジッと見つめる。


忘れない。


あなたと一緒に見たこの星空を。


今回のツアー、カルアミルクが聴けたのは、この川口公演が最後になりました。


あたしにとって、とても思い出深い曲。


創ったあなたはどんな思い出があるんだろう。


一曲一曲を聴きながら、あたしはいつもあなたを思う。


何を考えてたんだろう。


何があったんだろう。


偶然だけど、しんどかったり辛かった時期があたしはあなたと重なってる。


勝手に「戦友みたい」って思ってる。


あなたの思い出とあたしの思い出は違うけど、


聴けばその頃に戻っていく。


だからね。


今、あなたが穏やかに笑顔で歌えてる姿を見る度に


あたしは笑顔でいられてるんだろうか、って思うの。


悩みが無いはずは無い。


辛いこと、しんどいとこ、泣きたいことが無いはずも無い。


生きていれば、良いことも悪いことも同じだけあるはず。


折り合いつけて、生きているのよね。


それで穏やかに笑顔でいられるのって、とても心強いと思うの。


ボヤいたり、愚痴ったりしてるあたし、みっともない。


-辛いのは今だけ。明日は違うはずだから。


そう思いながら日々を過ごしているけれど、


この2年、想像もつかない出来事だらけで萎える心が結構堪えた。


ウイルスも、戦争も、不況も。


いつか終わりが来るのよね。


あなたの歌う「SOMEDAY」を聴きながら、


知らず涙が溢れて止まらなかった。


この会場、花道が左右にあって。


友人が真ん中列の上手にいたから、


最初あなたが無理矢理下手の花道に行って歌うのを見ながら


-良かった!次は下手行ってくれる?!


って思ってたんだけど、


その曲(19、だったかな?)はそれで終わってしまって。


なかなか下手に行ってくれる気配が無いから


これで終わってしまうのかしら、って思ってたら。


終盤(愛はおしゃれじゃない、だったかな?)で下手へ。


下手のファン、きっと喜んでる。


友人も。


端っこ、ってガッカリしてたけど、


ほら、ちゃんと会えたでしょ???笑。


あなたはみんなを見てくれてる。


満遍なく愛を注いでくれる人。


以前はあなたの視線が自分の方に流れてくると、


思わず恥ずかしくて俯いてしまっていたけれど、


今回は笑顔で受け止められた。


-全部聴いてるよ。ちゃんと見てる。あたし、あなたがだいすき。


そんな思いがあなたに伝わればいい、って思いながら。


愛してる、が恥ずかしくて言えないから


精一杯のだいすきを。


毎回、あっという間に終わってしまうデートだけれど、


とても満たされた気持ちでホールを後にしています。


初めてのホールだったけど、


とても素晴らしいホールでした。


またここで開催してくれるのなら、絶対もう一度訪れたいホールになりました。








ここが終わると次はもうあたし、渋谷最終日のみ。


ロマンスの続きが間もなく終わってしまうのよね。


まだこんな状況。


秋ツアー、やってくれるのかどうか分からない。


もしかしたらまた1年後になるのかもしれない。


ホールの星空とは違う、外は雨で


なんだか泣いてるあたしみたい。


そんなことを思いながら歩いてました。


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ねぇ、靖幸??


あたし、希望の種を見つけて植えるから、


あなたの笑顔で咲かせてください。


いつかきっと全てが終わるよ、って。


あなたの言葉、信じています。