(第6回) 続・美意識(センス)のない世界!?

 

 

お元気ですか~? 前にもお話ししましたが、ここバルセローナの現地語はスペイン語 

でなく、カタラン語です。しかしこれがロシア語とイタリア語とフランス語が混じった 

ような複雑怪奇な発音で、とても聞き取れたもんじゃありません。そして市場の商品も 

街中の地名もテレビ番組もほとんどがこのカタラン語で表記されたり、話されたりして 

いるんです。 

 

ちょっとこの街路名の看板を見てやってください。 ミラ・ミラ!(見て見て) 

 

      

 

「LLULL通り」というわけですが、殆どがLばっかりじゃありませんか。一体、どう読む 

と思います???  奇妙な地名は他にもワンサカあります。我が家のすぐ近くには、 

「SANTALO通り」(三太郎?)があったり、この間はこんな地名も見つけちゃいました! 

 

               

 

「新ICARIA・公園」といったところでしょうが、どうしてカタラン人がドリフターズの 

リーダーの死亡記事を知ったのでしょうか? (いや失礼、ご冥福をお祈りします!) 

 

 

            ▽    ▽ 

 

 

そのうえ今回は多くの皆さんからご感想やご意見ををいただきました。ところがデス! 

おバカな私はそのデータを間違ってすっかり消してしまったのです。ゴメンナサ~イ! 

 

しかし一通だけ事前にプリントアウトしておいたご意見があります。それは大阪のM子 

さん(ハンドルネームも消えちゃいました、許して下さい!)からの、熱のこもった、 

とっても長くて、でもとても楽しいお便りです(笑)。 で、今回はその文章をご紹介 

することにしますね。 

 

 

               ◎ 

 

 

 

初めまして、メルマガを楽しく読ませてもらっています! 先日の「考えるバーカ」と 

「寝そべるキリン」は可愛いというかなんというか・・・、笑わせてもらいました~。 

 

ところで「美的センス」について、私が思いますに・・。 論点は、「センスの有無」 

ではなく、「“世間”の有無」や「恥の基準の相違」ではないかと考えます。 

 

たとえばデブデブの3段腹の人がビキニを着てビーチに行くことについて。筆者さまは 

男性なので、いえ女性の私でも「あなたはスタイルが良くないのに、どうして平気で 

ビキニを着られるの?」とは、失礼で聞けないでしょう。でももし誰かが「私、お腹が 

出てるからビキニなんて恥ずかしいワァ~!」と言ったとすると、おそらくスペインの 

女性たちはほとんどがこう言うのではないでしょうか。 

 

「なに言ってんのよ、誰もアンタの体なんか見てないわよっ!」 

 

つまり日本人は常に“他人を評価(批判)”し、“正常と異常”に分けて、自分が正常 

(いわゆる普通)に収まりたいので、人と違う格好がしずらいのです。 

            

 

もちろん日本でも奇抜なファッションをする人は増えています。でもそれは都会だから 

です。田舎の、いまだに隣の晩御飯が何だかわかる、誰と誰がつきあってる、誰々は結 

・離婚した、誰々はどこで働いている、といった社会では、奇抜なことはできません。 

 

ビキニでなくとも、夏に高齢女性がTシャツに短パン、サングラスをかけて、アイス・ 

クリームをベロベロなめながら歩くなんてこと、できないですよね。ハワイじゃないん 

です、日本ではできないんです。「あの人、ヘン!!」と指さされます。「年寄りの 

くせに!」と言われます。「スタイル悪いくせに露出するな!」と同じです。 

 

多くの人はそう言われないように、フツーと思われる格好や言動・行動をするんです。 

私の住む大阪では、大きな駅で時々フリフリに女装した男性を見かけます。それは都会 

だから、匿名性を楯にできることです。どこの誰かわかるような地域では、そんなこと 

できないでしょう。そして私も含めて、無関心を装いながら「ゲッ、あの人、キモチ 

わりぃー!」と、心中思うわけです。 

 

 

“笑い”や“恥”は文化的なものです。刷り込みによって習得されます。 日本では、 

「こういう人が、こういう格好をするのは恥ずかしいのだ!」と、刷り込まされている 

のです。でも冒頭の質問をスペイン女性にしたら、「ビキニが何で恥ずかしいの?」と 

逆にこちらが変な目で見られるのではないかと思います。 

 

スペインやポルトガルの南は、年中暖かくていいですね! きっとそこでは他人の服装 

を規制するような視線や批判は少ないのではないでしょうか。自分が着たいから着る。  

「あら、そのビキニ、素敵ね~、どこで買ったの?」と、水着に注目しても、「アンタ 

の体なんか見てへんワ(関西弁ですみません!)なのでしょう。それは恐らく、毛むく 

じゃらの男性がジュエリーを付けてても、同じことなのではないでしょうか。(笑) 

 

 

長くなり、すみません!! もちろん、私も多くの日本人と同じです。他人の目を非常 

に気にします。だから「日本というのはだね~!」と批判するつもりはありません。 

 

私は35歳ですが、27歳で息子が2歳の時に社会人大学生になりました。日本でも 

社会人大学生は増えてはいますが、それでも女性は独身か子なし、子供が大きい主婦 

ばかりでした。それだけで珍しい私は、新聞や雑誌の取材をいくつか受けましたが、 

その後、第2子の妊娠中にも通学したときは、他の学生たちの視線が痛かったです。 

 

昼間の授業に行くと、目立って目立って・・。トイレでも、現役学生は無関心を装って 

自分の髪をときつつ、視線だけ私のハラなんです。この“無関心を装って”がポイント 

なんですよ~っ、日本では!!(笑) 同じ年代の、結婚願望ありありのなのに、彼氏 

のいない女性たちからは、かなりイヤミの嵐でした。気づかれないように、お友達の 

フリを続けました。仲間はずれにされない知恵です。  

 

でもハラから子が出た後は、「あれ、誰も私のこと見てない!」と、逆に不思議になり 

ました。痛いと思っていた視線にも、慣れてしまっていたのでしょう。 

 

 

スペイン、うらやましいです。私は今年7月にマラガのネルハに2週間滞在し、その後 

セビーリャに1泊してリスボンを回って3週間あまりで帰ってきました。 

ビーチではやはり、トップレスの女性を見て、「ウ、ウワァー!」と、無関心を装い 

つつ(笑)、チラチラとおっぱいを見まくった私です。 

 

彼女達は他人のおっぱいは気にならないのかも、また自分と比較することもないのかも 

しれないと思います。三重県のスペイン村に隣接する温泉でも、スペイン女性は私たち 

日本人女性と違って、堂々とおっぱいも前もオッピロゲて歩いたり、ボンボンベッドに 

寝そべっていました。 彼女たちは美しかったです!!(笑) 

 

       

 

でも~、たいていの若い女性は、憧れのモデルやタレントのファッションを真似したり 

しますよね~・・・。 女って、中年になると開き直っちゃうのかしら!?   

この話題は興味津々です。話しは尽きそうにありません。次回も楽しみにしています!! 

 

                            (M子) 

 

                ▽    ▽ 

 

 

M子さん、力の入ったご意見、ありがとうございました。私たち日本人の心のあり方に 

も迫る、とても重要な内容だったと思います。 そして、あなたははどう考えますか? 

はい、今度はメールを消さないようにしますので、ぜひ沢山のお便りを下さいねっ!! 

 

 

 では次回の “ようこそバルセローナへ” を、お楽しみに!

 

 

 

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前もお知らせしましたように、このブログ「どうせ人生・ケセラセラ!」が“地球の歩き方”のダイヤモンド・ビッグ社より出版され、全国の書店に並べられています。みなさんのご購読のたまものと心より感謝いたします。

 

タイトルは、『熟年夫婦のスペイン行き当たりばったり移住記』。私たちのなんとも無謀な移住の顛末と信じられないハプニングの数々が、その後の出来事も含めてアレやコレや次々と登場します。ちょっと覗いてみて下さい。

 

           これからもよろしくお願いしますね!!

 

 

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 以下にその他の拙著をご紹介します。よかったら読んでみてください!

 

◎ 『勉強っていやいやするもの?』(大日本図書)

 〈中高校生向けですが、‘哲学’についてもやさしく解説しています〉

 

◎ 『脳みそのほんとうの使い方《ビギナーズ編》』(日科技連出版社)

  〈こちらはビジネスマン向け、姉妹編《マスターズ編》も出ていますよ〉

 

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