そのとき女はあっさりと自分のもどかしさを恥じていた いつもなら平気で元気に挨拶をする筈なのに どうにも身体の奥底から気だるいような不思議な感覚に 酔いしれていたいような とにかく言葉を出すことが 惜しく感じてしまったようだ しばらくそのままそこに居ることが とても大事なことのように思えて じっとしていなければならなかった 次に来る快感を待つように 波に漂う木の葉に似た状態で 目を閉じて居るしか成す術も無かった... つづく