そのとき女は | 旅の途中にて

旅の途中にて

✪✡★☆☆

あっさりと自分のもどかしさを恥じていた

いつもなら平気で元気に挨拶をする筈なのに

どうにも身体の奥底から気だるいような不思議な感覚に

酔いしれていたいような とにかく言葉を出すことが

惜しく感じてしまったようだ


しばらくそのままそこに居ることが

とても大事なことのように思えて

じっとしていなければならなかった


次に来る快感を待つように

波に漂う木の葉に似た状態で

目を閉じて居るしか成す術も無かった...


                          つづく