紫外線がシミやシワの原因になる、さらには皮膚癌や白内障を引き起こす、というのは今では常識の話になっています。
それ自体は本当のことだと思いますが、紫外線を敵視しすぎじゃないのか?と前から私は思っていました。
時々冬でも日傘をさしていたり、夏の暑い時なのに全身を覆い尽くして歩いている人を見かけることがあります。
私たちは太陽の恵みで生きているのに、そんなに太陽の光(の一部である紫外線)を敵視して避けていいものだろうか?
この疑問に答えてくれる本を偶然見つけました。
サンゲージングのことを調べた時に出てきたもので、1991年に出た本で、日本での出版社の著者の紹介では
「光と色彩、視覚、治療効果の相関関係に関する研究の第一人者」
「光の医学」ジェイコブ・リバーマン著
p.156から引用します。紫の文章はオット博士の言葉です。
今世紀初頭に書かれた多くの論文には、紫外線を通す窓は健康に良いと書かれている。しかし1990年になると、同様の論文には紫外線を遮ることしか書かれていない。
オット博士は、過度の紫外線は健康に良くないと初めて唱えた人物だが、その彼にしても「生命を養い、健康な免疫系を維持するためには、最小限の紫外線が必要である」と言っている。・・・これは、出産時に酸素を与えすぎると、赤ん坊の目が見えなくなることが起こると同じようなものだと彼は考えている。・・・
「酸素が健康に有害だから酸素なしで生きるべきだという結論に飛びつくとしたら、それは馬鹿げていよう。しかし、まさしくこうした論法が紫外線ではまかり通っている。片手を炉の中に入れれば、火傷をするだろう。だからといって、暖房を完全に無くして家を絶対零度にしろということにはならない! みなさんに、ビタミンやミネラルと全く同じように光が「栄養素」であることを理解してほしい。少量の紫外線に当たることは、少量の活力栄養素と同じくらい人間にとって重要なのである。・・・特定の波長の光が「光という食事」からほんの僅かでも失われると、健康に大きな影響を与えることになるのだ。」
この本が出た1991年ごろというと環境破壊によるオゾン層の穴の問題が取り沙汰され始めた頃だったと記憶します。
それによって地球に届く紫外線が強くなり、皮膚がんのリスクが以前より高くなっていると警告され、それまで健康に良いとされていた日光浴はむしろ危険だと言われるようになりました。
それは今ではさらに強く、日光はできるだけ避けた方が良いと言われます。
でも、本当にそうなのだろうか?と私はずっと疑問でした。
だって、太陽の光を浴びると単純に気持ちが良いではないですか?もちろん今この冬だからこそ言えることで、去年の真夏はひなたは地獄だったことを思い出しますが。
まさに、上に引用したように過剰な紫外線はもちろん体に害であることは間違い無いとしても、だからといって、全部除外することは別の危険を生む、ということだと思います。
太陽がなければ人間を含む生物は生きていけません。
人工の光で野菜を育てることも始まってはいますが、単純に考えて、自然光に勝るものはないと私は思います。
少なくとも冬の時期は夏に比べて紫外線の量もずっと少ないそうですから、なるべく日光を浴びる方がいいんじゃないかなと思います。
赤ちゃんに推奨されていた日光浴が外気浴と言葉が変更されたそうです。
赤ちゃんには強い紫外線は特に危険、ということだろうけれど、これも、本当にそれでいいのか?と思います。時間を調整するのは必要としても、ある程度日光に当ててあげることは大事なのじゃないかしら?と。
この本の最初の方に、水や大気の汚染には敏感なのに、光についてはあまり注意を払われていないのではないか?と著者は語っていました。
ちなみに蛍光灯の下に長くいることの害にこの本では触れていますが、そういう話は案外あまり聞かないですよね。
当たり前すぎる光、太陽光にしても電灯にしても、そこから受けている光についてもっとセンシティブな感覚を持った方がいいなと思いました。



