~別れの歌~




言葉が
足りなかったような


かなり
足りなかったような




気がしていたよ




曖昧に
はぐらかす事が


はぐらかしていた
時間が




長すぎたから




ふと目が合った
瞬間に


視線を
お互いに落として


溜め息ひとつ




口喧嘩にも
疲れ果てた

狭く感じる
二人の部屋




家具を置こうと
決めていた

部屋の角


思い出が
散らかっていた




君の腕を
掴んでみても


引き留める
理由がなくて




手を放したよ




何故だか
泣き出した君の


肩を掴もうとした
僕の手は…




届かなかった




時間が
足りなかったような


時間が
有りすぎたような




微妙な僕は




曖昧に
はぐらかす方が


はぐらかしていた
その方が




いいと思った




君と暮らした
この場所で


僕はまだ
居るんだろうけど


これから独り




狭いと君が
グチっていた

広く感じる
キッチンに僕は




立ち尽くしてただ
涙が出た

部屋の角


思い出を
かき集めていた




君の腕を
掴んだ僕に


引き留める
理由がなくても




手を放さずに




あの時に
泣き出した君を


ただ強く抱きしめていたら

僕は今頃…




君に告げる
言葉が溢れて

今になって
気がついた…




涙のワケを




夜明け前
ベッドに埋まり

自分を温める僕は…




あの時なにを

失ったのか…