母は沖縄の海が大好きでした

母が行きたいところはいつでも連れて行き

たくさん旅行もしたのに、何故か一番行きたがった沖縄だけは、私が行こうとしなかった沖縄。

もう一度沖縄に行きたいとあれだけ言っていたのに。

何故か私は沖縄に行く気がしなくて。

幾度も浮かんでくる綺麗な海と浜辺を歩くシーン。それを宮崎と勘違いして海沿いにあるホテルを選んで母と旅行。

でも思った海と違ってがっかりした私。

初めて石垣島の海へ来た時、あのビジョンは沖縄だったのかと...後悔しました。

何で母と一緒に来なかったんだろう。

頑なに拒否し続けた私。

いつでも来れたのに。

そして今石垣島に住んでいる私(笑)

綺麗な海を見る度に母と一緒に来たかったなと思います。

でもきっとその心残りが石垣島移住へのスイッチとなったのかもしれない。

これはこれで良い。

今はそう思えます。

今でも自宅で母を抱き抱えて窓から見える霧島の象徴、高千穂の峯を眺めながら母がゆっくり私の腕の中で息をひきとるあの瞬間が鮮明に思い出されます。

あれから一年。

激動の変化と恩恵。

葬儀の日は泣いても泣いても泣き止まず大声で泣いて、親戚や友人にかなり心配をかけましたが、

悲しくても辛くてもいつの日も前へ前へと進んで来ることができたなって思える今があります。

母といえば歩く波乱万丈(笑)

豪快かつ大胆、そして大らかでいつも賑やかに笑っていました(笑)

いつも何かにチャレンジして失敗しても弱音を吐く事もなく、ひたすら突き進む強い人でした。

私は慎重派だったのでいつも冷や冷やして振り回されて心配ばかりしていました(笑)

でも気がつくと私もいつの間にか母に似てきたなあ(笑)

私の最大の喜びと感謝はやはり母の子として生まれて来れた事です。

そしてその恩恵を息子へ繋ぐ...

今日は母の大好きな海へ。

そして母の大好きなステーキを焼いて。

せっかくなので石垣牛にしました。

何故か母はステーキに炒めたキャベツを添えるのが好きでタレには生ニンニクを輪切りにして入れてましたがこれが本当に美味しい。

お花を飾って蝋燭をつけて手を合わせると、ただただありがとうの想いが込み上げました。

いつも傍で見守ってくれている...と思いきや

『見守っている暇なんかないわよ！ママも忙しいの。自分のことは自分でしなさい！』とさっさと飛びまわっているイメージが浮かびました(笑)

ママらしい(笑)

ありがとう。

ママ。

私はもう1人で大丈夫だよ。

たくさんの仲間にかこまれて幸せだよ。

今日も素敵なひとときにありがとう。

一年忌