ザ・スクエア 思いやりの聖域 | 記憶のための映画メモ

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―――  感想  ―――――――

美術館のキュレーターであるクリスティアンが主人公。彼は次の展覧会で「スクエア」というインスタレーションを企画。地面に四角い線を描いた空間があって、そこのなかでは人々は思いやりを持つ、というもの。で、映画はそんなテーマを皮肉るように次々に変なことが起きていく。例えば、クリスティアンは財布を盗まれ相手の住むマンションを突き止めるが部屋が分からない。しょうがないから部下にそそのかされるままに、マンションの全世帯に「お前の悪行は知っているぞ。財布を返しやがれ」的なビラを配る。財布は見事に返ってくるが、そのビラのせいで、とある家庭の少年が親に泥棒扱いをされて、そのことで少年はクリスティアンを恨む。少年は文句を言ってくるが、クリスティアンはぞんざいに扱ってしまう。思いやりのかけらもありません。他にも、作品としてビデオ展示されている猿人のような男性がいるんですが、晩餐会の席によばれた猿人君はアート作品に出てくる人物だから最初はみんなに歓迎されるんだけど、そのうち度を越したボディタッチが増えて、最終的に猿人君はその場にいた全員から袋叩きにあってしまいます。僕たちは目に見えない自分のテリトリー=スクエアを持っています。ここからここまでは許せるけど、これ以上突っ込んだことをされると不愉快だ、というようなものです。はたして自分に責任があったとしても、そのテリトリーを犯された場合、思いやりを持つことはできるのか。この映画を観ていると、そんな“スクエア”の存在を強く考えてしまうんです。とはいえ映画自体のタッチは非常にコミカルで笑いながら観れます。ただ、そのコメディも時折うすら寒い手ざわりに変わる時があってドキッとするので、気の抜けない作品でした。