アシュラ
2016年/韓国/133分
監督:キム・ソンス
出演:チョン・ウソン、ファン・ジョンミン、チュ・ジフン、クァク・ドウォン、チョン・マンシク、他
おすすめ度(5点中) → 3.7点
――― あらすじ ―――――――
あらゆる汚職が蔓延した街、アンナム市。末期ガンの妻の治療費が必要な刑事のハン・ドギョンは、市長パク・ソンべの悪事の後始末を請負い、汚い金を手にしていた。一方、市長の不正を暴こうと躍起になっていた検事のキム・チャインと検察捜査官ド・チャンハクは、ドギョンの弱みを握り、市長の不正の証拠を手に入れろと脅迫するのだったが…。(allcinemaより)
――― 感想 ―――――――
こってり系の韓国映画。話がシンプルなので純粋に楽しめました。
重要な人物が4人いまして。
左から
ハン・ドギョン
汚職刑事。病床の妻のためパク・ソンベ市長の裏仕事を手伝っている。間違って先輩刑事を死なせてしまったことを弱みに、キム・チャイン検事からパク・ソンベ市長の不正の証拠をつかむように指示されている。つまり二大権力の板挟みになっている。
ムン・ソンモ
ドギョンの後輩。パク・ソンベ市長の手下になる。出世欲が強く、パク・ソンベ市長の裏仕事をどんどんこなしドギョンよりも信頼されるようになる。イケメン。
パク・ソンベ
強い権力を持った市長。大衆を導く術を心得ている。悪いことをたくさんたくさんしている。
キム・チャイン
パク・ソンベ市長を捕まえようとする検事。目的のためには手段を選ばない非情な奴。部下である係長が武闘派で怖い。
と、人物紹介をしただけでストーリーが想像できると思うんですが、本当そのまんまのストーリーなのですよ。で、ハン・ドギョンが、市長と検事の板挟みにあって大変な目にあうんですが、後輩のソンモにも舐められるというのが面白いところ。
ハン・ドギョンは頭があまり良くなくて(笑)。けっこう無計画。
▲コップを食べる という秘技を披露しますが、すごいけどバカじゃなかろうかって思ったのは私だけではあるまい。
クライマックスは葬儀場にてみんなで殺し合いです。もう血みどろですよ。葬儀場だから殺人の舞台としてはある意味効率的なんだけど、そんないかにもなところでやるなんてねー。
テンション高めの進行は楽しいのですが、パク・ソンベ市長の悪行ぶりは目に余るものがあり、そんな人物が捕まりもしないなんて現実味を少し欠いているような気がして、多少のツッコミをしながら観ておりました。主人公もバカだしねー。
なもんで“悲哀”みたいなものがなくて、派手なバイオレンスが目立つ作品だったように思います。まぁそれでも十分楽しいし、満足なんですけどね。