クリスの実の母親、アイリーンは生前、よくクリスのことを話していて、

いつかきっと引き取りたい、と強く願っていた、と。

八年前再婚した相手は小説家で、男の子がひとりいる、ということも。

その再婚相手もクリスを引き取ることに賛成で、一日も早く会いたがっている、

という。

「・・・こんなことになるってわかってたんなら、もっと早くにあんたを彼女の

もとへやればよかった。姉さんが三年前に死んでから、身内はあんたしかいなくて

私も寂しかったし。でも――これでお互い幸せを手にできるってもんよね。むこうは

金持ちだし、何一つ不自由なことはないと思う。心機一転、頑張ってよね」

そういわれると聞こえは良かったが、結局は厄介者だったのだと思うと、切なかった。

「毎月の仕送りがなかったら、とっくに向こうに引き渡してたけどね」

叔母のところに何度か電話が入って、そのたびクリスはここを出る日も近いのだと

実感した。

新しい父親は、クリスに電話口に出てほしいと頼んでいたようだが、彼女は

それを拒み続けた。小説の締め切りが近いので、会いに行けない、と彼は嘆いて

いたそうだ。

叔母が送ったクリスの写真に、アイリーンに生き写しだと言って――彼が涙ぐんでいた

ということも――まるで他人事のようにしか思えずにいた。


・・・私の気持ちはどこへ行ってしまったのだろう。ハイスクール卒業まで一緒に

暮らしてもいい、と言ってくれた約束は――いつ、どこで消えたのだろう。

これから幸せな生活を送るであろう彼らを前に、クリスは心の中に大きく口を開けた

その中に、沈んでいくような気がしてならなかった。
今朝、起きるとなんと!うっすらと雪が積もってました。

こちらでは5月のゴールデンウイークに大雪だったこともあるので、

大した驚きもしないのですが・・・。

でも。

今年は急に暖かくなって、積雪ゼロになるのが早かったせいか

かなーりビックリしたのは確かです。

昨夜は久々に冷え込んで、暖房を入れて寝ましたからねー・・・。

少しでも寒いと猫が2匹(しかもデブい)私の枕もとで寝るので、

息苦しいんですよ・・・(笑)


吐く息も白い朝、鞄2つを持った息子が元気に登校する姿に

「若いな・・・」と呟く母なのでした。ペタしてね
 すぐに返事など出来るわけがない。

クリスは、しばらくの間じぃっと彼の、穴の開いたジーンズの膝を見つめている

ことしかできなかった。

が、反対する理由などないのだから、「いいんじゃない?」と答えた。ジェシカが

幸せになれるんなら、と付け加えて。

このセリフは当然ながら、目の前のカップルを大いに喜ばせた。それで調子づいたのか、

叔母は満面の笑顔でこう言った。

「ハイスクールを卒業するまで、一緒に暮らしても構わないわよ」と。


ハイスクールを卒業したら、出て行かなくてはならない、と痛感したひとことだった。

今のハイスクールに通い始めたばかりなのに、叔母の結婚とともに引っ越し、転校を

考えることになったため、クリスの心の中は落ち着かなくなった。

そんな気持ちを察してくれぬまま、叔母とブランドンの仲はますますアツアツになる

一方で、クリスだけは言いようのない孤独を味わっていた。

 結婚式を一か月後に控えた2月のある日、叔母のジェシカにまた「おめでとう」を

告げなくてはならなくなった。彼女が妊娠をしたからだ。何かを言おうとうろたえる

クリスに、彼女はとうとう重大なことを――封印されていた紐をほどき、それを自分

なりにいい方向へ導こうとしたのだ。
息子の高校生としての生活が始まります。

新しい制服に身を包んで、颯爽と登校する姿が目に浮かびます。

・・・・・・が・・・・・・


私もかなーーーり久々に「お弁当作り」が始まります!!(@Д@;

娘の時はかなり小さめのお弁当箱だったし、彼女が作ることも

多かったのですが・・・f^_^;


卵焼きだけは「オイラにまかせてちょー」なので、一安心ではあるものの・・・

男子の弁当箱はデカい!娘の3倍は入る!!


頑張ります・・・:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
初対面だというのに、彼は饒舌だった。

ワイフを五年前に亡くしたこと、この店を始めて先週で三年経ったこと。

店内にお客はクリスと叔母のジェシカのほか、誰もいなかったせいもあるのだろう。

食事をしている間中、彼はカウンターの丸椅子に腰かけながら、あれやこれやと

ジョークを交えながら話し続けた。

別に悪い気もしなかった。酔って絡んでるわけじゃなし、彼は高からず、低からずの

トーンでゆっくりとした口調だった。そして、シャイだということも知った。

彼、ブランドンはジェシカとクリスを親子と見たのだろう。ピン、と来たのはクリスが

先で、食事が済んだあとに、叔母と姪だということをそっと告げると、とたんに彼は

耳まで紅くし、刈り込んだ短い髪に手をやって、しきりに照れていた。


ブランドン・ベイリーは、ジェシカに言い寄ってくる太って脂ぎった、おまけに

頭のてっぺんが薄くなりかけの中年男などには、ちっとも当てはまらなかった。

ビールとピザが大好きだと笑った彼のその笑顔に、叔母のジェシカも好感を抱いた。

・・・それだけで終わってくれるとばかり思っていたクリスは、今回だけはただならぬ

ものを感じ取った。そして、その予感は――見事に当たってしまった。

週末になると叔母は愛車を走らせ、わざわざ彼に会いに行くようになったのだ。

初めのころは夕方近くに帰っては来たが、それはやがて夜中になり、とうとう日曜日の

夜まで戻らない、ということが続いた。


ある日、彼女は何の前触れもなく彼――ブランドンをアパートに連れてきて、開口一番に

こう言った。『私たち、結婚しようと思って』
二階の<自分の部屋>に戻ったクリスは、バルコニーに出た。

そよそよと吹く風がとても心地よかった。

重ねた両手に顎を載せながら海を眺めていると、自然と気持ちが落ち着いてくる

のがわかった。

今頃、叔母さんはどうしてるのだろう?

――幸せに決まってるじゃない!

・・・あのドライブに行ってなかったら――生活はもとのままだっただろうか?

あのドライブが、叔母はもちろん、自分の運命をも変えてしまったのだろうか?



たまたま立ち寄ったドライブインで、遅い昼食をとった時に話しかけてきた

その店のマスターが、叔母に一目ぼれをしてしまったのだ。

今まで会ったことのある彼女のボーイフレンドとは、まったくタイプが違っていた。

ルックスだけではなく、彼の全身から漂う雰囲気そのものが、である。

二の腕には、もう何十年も前からそこに張り付いていたようなタトゥーがあって、

見たところクリント・イーストウッド風のガンマンの顔が彫られていた。

彼――ブランドン――は、叔母のジェシカより一回りも上の男やもめで、頭の毛を

きちっと短く刈り込んだ、なかなかのナイス・ガイだった。
掃除機が壊れましたΣ(・ω・ノ)ノ!

10年は使ってたと思います・・・我が家の家電で一番古かったかも。

新しいのがほしい~~と思ってはいましたが、いざとなると・・・(゚_゚i)

なんだか捨てるのが可哀相になってしまうあたり、貧乏性なのでしょうか。

10年前、といえば娘は小3、息子は6歳かな。

成長を見てきたんですね。

私も若かった(笑)


もうしばし、納戸に置いておくことにしました。

新しいのは、パパさんが大喜びで買いに・・・( ̄Д ̄;;


家電大好きなパパさんです・・・ペタしてね
昨日、土曜日は朝から子供たちと眼科検診。

娘はコンタクト、息子は眼鏡、私はコンタクトの定期検診。

2時間かかりまして・・・みんな朝ごはんも食べてなかったんだけど、

元気に?買い物へ!

娘は春らしいワンピやブーツ、レギンス。息子は漫画本やテレビ、アクセなどw

帰りにお気に入りのラーメン屋さんで遅めの昼食・・・むっ

そうそう、入学祝にいただいた息子の腕時計・・・電池入れるのに、

メーカーに送るので、ひと月かかるといわれ・・・こんなところにまで

地震の影響が。注文した制服も、入学式ギリギリだそう。

気持ちのいい春を迎えたいものです。ペタしてね
こんばんは。

今日からはもう4月なんですねー!この前まで受験だーどーするんだーと

ドキドキハラハラしていたのが嘘みたいに、のんびりしております。

今日は金曜日、子供と3人で眼科に行き、コンタクト検査と、視力検査。

私と息子の眼鏡と、娘のコンタクトを作る予定です。

そのあとは、地方に行く娘のお買いもの・・・

丸1日潰れること覚悟で、イッテキマス( ̄▽+ ̄*)ペタしてね
  それから間もなく、彼はひと眠りすると言って二階へあがって行った。

だいたい夜の八時か九時頃までのんびりして、それから自室にこもって小説を書くんだそうだ。

彼が行ってしまうと、ポツン、とひとりぽっちになって、ちょっとだけ不安になった。

彼の息子、ジョシュが帰るまでまだ時間があるだろう。

クリスはおもむろに立ち上がると、テーブルの上の食器を全部洗い、片付けると「すげーぞ、

こりゃ」と呟いた。今までの安アパートなんか古くて、水道管なんてところどころ錆びていたし、

こんなピカピカの大理石じゃなかった。

「・・・アイリーンが磨いてた?料理も作って?」

不意に口をついて出たその声は、小さく震えていた。

手に持っていたクロスを思い切りシンクに叩きつけると、彼女はキッチンを飛び出して

行った。