多くの人は自分の信じる価値観に従って行動すると思うが、自分の思考そのものを疑う習慣は大事になことのように思う。

それは、人は主観で物事をみている。従って偏りがあるのは当然であろう。不完全であるゆえに人間だととも言える。

自分自身を信じることは大事だが、偏りがないかを内省することはもっと大事だ。

そしてこの社会には「曖昧さ」も必要ではないか。例えば、法律は概要で書かれている。それを細かく定義してしまうと、かえってルールに縛られ、生きにくい社会になってしまうからだろう。物事をはっきりさせスッキリさせたい気持ちは分かるが、白か黒かの二元論は、必ず問題を起こし対立を生み出す。曖昧にしておく方が良い場合もある。人間社会は複雑系であり、多分、正解は存在しない。その意味で思考バランスを心掛けることがより大切なように思う。