安岡正篤の言葉
 
読書尚友
 
独の生活を深く抱くようになって、
いまさらのごとく尊く楽しいものは、
古人を友とし、
その深厚な思索体験を記せる書を心読すること、
すなわち読書尚友である。
 
早年の倫理に肝腎 な師友に対する敬慕、
英雄哲人に対する私淑を春の花とすれば、
中年における 読書尚友は まさしく秋の果実である。
もはや華やかな、明るい、しかし どこか ふわふわした、
いらだたしい気分、あだなところは無くなって、
そこには深い寂びが支配し、道の滋味に富んでいる。
自然との深契も じつは読書尚友を離れることができない。
 
『安岡正篤活学一日一言』より(致知出版社刊)
「東洋倫理概論」より

(読書尚友)
(書物を読んで、昔の賢人を友人とすること)
(「尚」は過去にさかのぼる意)
 
読書を通じて、古人から学ぶ。
人生を学ぶ。あるいは感動する。
心が疲れた時、読書で癒されることもあります。
励まされるときもある。
読書は時空を超えて優れた人に出会えるから良いですね。