百田尚樹氏の小説
「永遠のゼロ」
 
 
「永遠のゼロ」を読んで泣けるのは、
当時の軍人は立派に戦ったことです。
国や家族のため立派に戦いました。人間として崇高でした。
 
しかし、軍首脳部、軍のエリートの思考や作戦の失敗により、
多くの兵士の命が失われました。
それにも泣きました。悔し涙、悲しみの涙です。
 
 
 
大東亜戦争では、軍の指導部の多くの作戦上の誤りがありました。
致命的な作戦ミスが多くありました。
やり方によったら、大東亜戦争は
勝てたのかも知れません。
多くの命が奪われずに済んだのかも知れません。
 
軍のエリート首脳たちは、兵士の命を粗末に扱いました。
 
優秀なパイロットの多くが、兵隊の多くが、
軍の戦略上、作戦上の間違いのために亡くなりました。
大戦末期には人材が消耗していきました。
 
アメリカは兵隊の命を大切にしました。
一番大事な戦力は優秀な人材です。
 
大東亜戦争の敗因は
そこにあるとも思います、
 
大東亜戦争の敗因を検証し反省しないといけません。
 
軍事上の敗北は亡国です。
 
日本は大東亜戦争に負けたことにより、多くを失いました。
そして、いまだ、立ち直ってはいません。
日本を取り戻してはいません。
今、多くの日本人は、愛国心や国に対する誇りを持っていません。
外人がつくった憲法のままです。
自虐史観の教育や報道のままです。
 
大東亜戦争の敗因を研究し検証し教訓を得なければなりません。
軍事上の失敗から反省し、教訓としなければなりません。
政治、経済、などに共通した、日本の課題が見えてきます。
 
歴史から学ばなければなりません。
戦史から学ばなければなりません。
 
 
日本の敗因 歴史は勝つために学ぶ
 
 小室直樹著
 
 274ページ
(第五章 歴史に学ばなかった国の悲劇)
 
日本人の歴史音痴には、ひどいものがある。
いいかえれば、歴史の科学的研究の欠如である。
 
明治以来、日本は欧米から、多くのことを学ぶとった。
だが、肝心なことを学び忘れているようだ。
それは、歴史の研究、とくに戦史の研究である。
たとえばアメリカは、自国の戦史も外国の戦史も、ともに実によく研究している。
それを将来の指針とするためである。
 
(317ページ)
もし、日本が日露戦争を十分に研究していたならば、
日本は大東亜戦争に勝っていただろう。
もし、日本が大東亜戦争を十分に研究していたならば、
現在の日本は、もっと別の国になっていたはずだ。
将来に不安を抱かせるような国にはなっていなかったはずである