新宿ニューアート観戦記


某月某日、平日の午後1315分、ゴールデン街の入り口にある新宿ニューアートに行った。

薄暗い階段を降り、係員に入場料(一般4,000円、シニア/女性3,000円)を渡して、劇場内へ。平日の昼過ぎだったので、他にお客さんはいないのではないかと恐る恐る入ったが、場内はすでに7割程度の入り(帰る頃には満席で立ち見もいた)。椅子席は30前後だろうか、舞台正面の後部席が空いていたので、そこに座った。客層は20代から80代?と幅広い。中心層は60代〜70代あたりかな。


当日の第1回公演は1330分から1610分まで(13公演)。6人のダンサーが登場するので、1人あたり約25分のステージか。

ステージにはフォーマットがあるようで、ダンサーの皆さんは、はじめに34曲踊り、次に衣装をほぼ脱いで1曲。その後舞台袖でお客さんの写真撮影タイム(111000円)となり、最後にもう一度ステージでサービスダンス?の流れとなっている。


場内の雰囲気は明るく健全で、地下アイドルのライブといった感じかも(地下アイドルのライブは見たことないのだが)。そういえばよく見たらお客さんもオタクっぽい感じのおじさん、じいさんで、地下アイドルのファン層とも被っているのかもしれない。


写真タイムは常連のファンとの交流の場のようで、ダンサーとおっさんたちが楽しげにお話しながら写真を撮っている。人気のダンサーには10人以上ファンが並ぶので、それだけで10分以上時間がかかる。写真は物販としてダンサーの収入源だろうから、ファンにもダンサーにも大切な時間だ。場内でスマホは禁止なので、私のような一見の客は何もすることがなく退屈になる。


ダンサー(20代〜30代)は皆さんおキレイで、スタイルも良い。そしてステージ演出も個性的だ。おそらく振り付けもダンサー各人のオリジナルだと思う(違うかもしれない)。


ステージの世界観は選曲によって決めているようで、ある人は昭和歌謡、ある人はJ-POP、ある人はアイドル路線、ある人は洋楽と、さまざまだ。ステージの音響もちゃんとしてしている。


皆さん鍛えられたダンスパフォーマンスで、見応えがある。踊りはもちろんだが、テーマ作り、選曲、衣装、振り付けとダンサーは各自キチンとしたプロの仕事をしていると思った。


ステージ照明は曲とシンクロしたコンピュータ制御なので、ダンサーが映え、確かにこれもアートの範疇かなと思うし、各人のステージはバリエーションに富み見ていて飽きることはない。


正直こういった劇場には、いままで昭和風俗の遺物といったイメージを持っていたが、それは大きな間違いで、内容はキチンと令和にアップデートされていた。もはや大人のエンターテイメントだ。BiSHの元リンリンも大好きなようで、女性もどんどん楽しめばよいと思う。


今回だけでは全体は語れないので、そのうち別の劇場にも足を運びたいと思っている。


と、最後まで主語を使わずにレポしてみました。


写真は帰りに食べたアカシアのロールキャベツ(1,060円)。