昭和なスピーカー「サンスイ」をデジアンで鳴らす!






ふと、サンスイの格子デザインのスピーカーがとても欲しくなった。若い頃はオヤジ臭いデザインと思っていたが、自分がオヤジになってその良さが分かってきたのかもしれない(笑)。


ちなみに山水電気は2014年に破産しており、2021年まではドウシシャがSANSUIブランドを使用していたが、現在はメインテナンス業務のみとなっている。新製品はとっくにないのである。


さて、ネットでサンスイスピーカーを検索すると、中古価格もピンキリで、安い価格帯はもはや入手がなかなか難しいようだ。そんな中「SP-K1」というコンパクトスピーカーを発見。2台1組で27,500円。発売当時は40,000円だったようなので、中古価格としては割と高めだが、サイズ的にちょうどいいし、他に目ぼしいものも見つからないのでこちらを購入。


「SP-K1」は1993年発売なので、実は昭和生まれではないのだが、昭和テイストな格子デザインはしっかり受け継いでいるので、ここでは「昭和なスピーカー」と呼ばせてもらおう。



SP-K1がオフィスに届いて、さっそくセッティング。筐体の状態もよくインテリア的に満足(笑)。


SP-K1は13cmコーン型ウーハー、5cmコーン型トゥイーターの2ウェイバスレフ型。これを中華デジアンのSabaj「A10a」(MA12070搭載アンプ)につないでみた。


うーん、出てくる音も昭和でしたね。個体の問題かもしれないが、低域はそこそこ出ているものの高域が伸びず、なのだが、ジャズをかけるととても良い雰囲気で鳴る。ウッドベース、ピアノ、ボーカルは自然で気持ちいい。一方、最新の録音のロック系などはその情報量を伝えきれず飽和してしまう感じ。小音量でBGMに使うには十分な音質だけど、じっくり音楽(音質?)と向き合うにはもの足りなさを感じるかもしれない。


試しに普段使っているヤマハ「NS-BP401」(2015年発売)と比較してみた。同じ13cmウーハーのコンパクトスピーカーだが、広域の伸び、低音の豊かさ、空気感など、ヤマハの圧勝でした。正直レべチ(笑)。スピーカーの進化はなかなか素晴らしい。


というわけで今となってはスペック的に厳しいサンスイ「SP-K1」だけど、音楽はスペックだけではないので、昭和テイストを愛でつつ、大切に使っていこうかと思っています。