どうしましょう?。
独身男性の平均寿命が67歳って聞いて愕然としました。
さすがに67歳はしんどいです。あまりにも早すぎます。

よし!、

レコード売ってガールズ・バーにでも行くか!(絶対ダメです!!!)

■最近、見返しているミュージック・ビデオ

まぁ別に最近って言う程でもないんですが、ここ数年の間、いくつか繰り返し見返しているミュージック・ビデオがあります。

曲自体良いですし作りも凝っていて良く出来たミュージックビデオです。個人的には面白かったり懐かしかったり少しだけ胸にグッとくるような(?)ミュージック・ビデオだと思っているのですが、世間的な評価はどうなんだろう?・・・とフと思いました。

 

曲自体マイナーな作品が多いですし、あまり知られていない可能性もあります。なので「こんなミュージック・ビデオがあったの?!」とご存じない方に知って頂くだけでも意義があるような気がしました。

実はまだまだ本数があって絞り切れない程でしたが、そこは気合で無理やり決めました。基本的には、
①あまり知られていないであろう曲
②もしくは懐かしさを感じそうな曲
③あと、フィジカルを所有していること

の3点を優先させました。
ただ絶対ではなくて一部例外もあります。リリースされていない音源もありますし、リリ-ス後に既に廃番となっていて、且つマイナー盤のため手に入れる事が出来なかったレコもある、ということです。

結果的に和モノが多くなった事はご愛敬・・・ということでご了承ください。何しろ和モノ狙いの人間ですから当然と言えば当然の結果とも言えますし、プラス、亜モノがそれなりの数となってしまいました。実は和モノ以外では亜モノも割と掘っている方なのです。和モノと亜モノ。我ながらかなり偏向した趣味嗜好だなぁ、と改めて実感します。

11本選んだ理由ですが特に意味はないです。多くもなく少なくもなく、という程度のチョイスで最初15本程度を目安に考えていたのですが、取捨選択の結果11本になったということです。曲順など色々考えて泣く泣く諦めた曲もあります。良い曲が沢山あるのでそのうち紹介できたらいいですね。

■ミュージック・ビデオの紹介

一応、アナログ盤でDJミックスしたつもりで曲順を考えました。流して聴く分には(多少)聴き易いのではないでしょうか?。まぁ自己満レベルだと思いますが。

こうやって見ると、ミュージック・ビデオにも色々なタイプがあって面白いです。

全体的にイメージ的な描写モノが多い印象ですが、中には映画のような展開なものもあって~特に頭2本『Sucker / Vistas』『羽球少年 / イルカポリス 海豚刑警』については~「これもう映画じゃん!」みたいに思うほど良く出来ていて面白いです。

ご存じない方はこの機会にどうでしょう?。それでは紹介始めます。

●『Sucker / Vistas』(イギリス)2020年
 

 

まずは最初にビスタスの超傑作ミュージック・ビデオから。

上にも書きましたが、とにかくサイコーに良く出来たミュージック・ビデオです。ほんと面白いです。
ビスタスはイギリスはスコットランドのインディー・バンドで、スコットランドと聞くと私は直ぐにアズテック・カメラを思いだすのですが音楽性は全く違います。でもだからと言って悪い訳でもなく、とても格好良いインディー・ロックとなってます。
ミュージック・ビデオの内容は盛り上げて盛り上げて最後に落とす(笑)的な、所謂王道とも言える作りとなっていますが、最後はきっと全員が爆笑すると思います。

私はクセになって2021年頃、毎日見ていました。是非、ボリュームを大きくして見てください。
この曲が収録されているアナログLP盤は2021年頃にタワレコ・アウトレットで安価に販売されていたので買おうかどうしようか迷っていたところ、アッサリ他の人に買われてしまい、以降、LP盤の売り物を探しも全く見つかりません。あれが最後のチャンスだったのかも知れません。
 
●『羽球少年 / イルカポリス 海豚刑警』(台湾)2022年
 

 

いかしたバンド名です。まずイルカポリスっていうバンド名が可愛らしいですし、台湾のバンドなのにカタカナ表記されているところにも惹かれます。少し前には来日公演も行ったようです。もしかすると日本が好きな人達なのかも知れません。
演奏は硬派というか中々クセのある印象です。ありがちな格好良さではなく、かなり複雑な構成をブっ込んできます。ソングライティング担当の(と思われる)ヴォーカル女子の才能の賜物だと思われますが、マジで凄いです。台湾バンド・ウォッチャーには割と有名なバンドだそうですが、それも納得です。
このミュージックビデオはもう映画と言っても良いです。よくぞ台詞無しでココまでドラマを作りあげたなぁ・・・と只々感心しきりです。あの着ぐるみ君は何?とか、何で二人はいがみ合っているの?とか。色々とハテナ・マークが頭に飛び交うストーリーではありますが、深夜の着ぐるみ君の頭ナデナデからのハグ!には強烈に胸が熱くなりました。
あと、黒学生服とブルマは台湾でも使われているんですねぇ・・・ということに軽く衝撃を受けました。


 

この曲のスタジオ・ライブの動画が上がっていて、超カッコ良かったので貼り付けておきます。

演奏を見ると、とにかくセンス抜群!といった感想を抱きます。曲作りも凄いし演奏も迫力があります。特にリードギターの弾くギターが好きかも?なんて思いました。


●『もうじき冬が来る / bonobos』(日本)2003年
 

 

ジャパニーズ・レゲエ・バンドです。バンドの歴史は古く、2003年にデビューして2017年くらいに解散しているはず。アルバムは数枚リリースしていて、個人的にはこのファースト・アルバムが一番好きです。
バンド名の「S」は発音しないので、ボノボと読みます。既にアルバムのリリースから20年も経っていますが、あまり古さは感じないと思います。レゲエ・フォーマットの賜物なのでしょうか?。もちろん曲自体ポップで聴き易い・・・という理由も大きいと思います。
『もうじき冬が来る』というタイトルですが、まるで初夏のようなノンビリでフワッとした空気感がとても心地よく響きます。日本のレゲエ・バンドには良いバンドが多い印象です。ボノボはジャマイカン・レゲエ程熱くなくてUKレゲエ程クールではない、といいますか。もしかすると湿度の高い日本ならではの結実かも知れません。
ヘビーなダブ・アルバムを期待する人には少し物足りなさを感じるかも知れませんが、良曲揃いの中々の名盤となっています。

●『MOON CHILD / ICE』(日本)1994年
 

 

TVドラマ『95(キュウゴー)』にハマって以来、90年代に思いを馳せる事が多くなりました。その時、直ぐに思い出した曲のひとつがICEのムーンチャイルドでした。

当時、本当によく聴いていてCDはショッパーズ専門店街で営業していたタワレコ天神店で新品購入したと思います。
その音源が何と!昨年アナログ盤での再発です。再発はシリーズ化されていて全部のアルバムがアナログ再発された様です。すごいですよね。まさかそんな時代がくるなんて全く思ってもいませんでした。
当時の女性ヴォーカルでは、ICEの国岡さんとピチカートの野宮さんの二人を比較してよく見ていました。雰囲気なのでしょうか?、何となく似たタイプだなぁ・・・と思っていたんです。勝手な私のイメージでしょうけど。
ソングライター兼ギタリストの宮内さんは2007年に43歳という若さで亡くなっています。あのファンキーで硬派なギター・サウンドを再び聞く事が出来ないというのは何とも寂しい限りです。

●『やわらかな夜 / orange pekoe』(日本)2002年
 

 

2000年代中頃、オレンジ・ペコーにハマっていました。2004年暮れにデジタル音源を見限ってアナログ回帰した際、レコードで買い集めたアーティストの一人がオレンジ・ペコーでした。

その頃はアナログ盤がとても安かったんです。ファースト・アルバム、セカンド・アルバム共に相当な安価で新品購入したと思います。
オレンジ・ペコーは12インチ・シングルも沢山リリースしていて、その大半はボーダーライン小倉店で中古盤を購入しました。今の店舗とは別店舗の時で、小倉駅一階にあった渡り通路(?)北口側にあった店舗でした。後期は縮小されましたがその頃はまだ店舗が広く、右奥側にあったレコ棚にJPOPというか渋谷系などのアナログ盤が沢山陳列されていて、しかも安価だったのでオレンジ・ペコー含め沢山レコを購入させて頂きました。
多分、音楽的には知らない人はいないと思いますけど、どうなのでしょう?。

その中でもこの曲はファースト・アルバムに収録された大名曲。当時も今も変わらず聴くたびに切なくなってしまいます。

●『It was May / 柯智棠 Kowen』(台湾)2013年
 

 

これも大名曲です。台湾の25歳若きシンガーソングライターが発表した弾き語りの大名曲。アレンジがシンプルな分、楽曲の良さが耳から頭へと染みわたっていくような感覚を味わえます。
最初聴いた時に声が特徴的だったので結構年配の方かと思っていました。ミュージック・ビデオを観ると若いイケメンだったのでドッヒャー!と驚きました。とても良い歌声です。唯一無二と言ってよいのではないでしょうか?。
ミュージック・ビデオに出てくるCDショップは台湾に実在したお店だったようで、2015年にCD不況の煽りを受け閉店する事となり、そのお店の閉店を機にミュージック・ビデオを撮影したそうです。店主のオジサンは本当の店主さんではなく役者の方が演じているようです。とても雰囲気ありますね。


 

ちなみに、ミュージック・ビデオ撮影前にはイギリス(?)か台湾(?)のメモリメーカーのCMに採用されて、実際にあったエピソードを元にショート・ムービー風CMが撮影されました。このCMが素晴らしい出来で、動画を貼り付けておきますので是非日本語字幕をオンにして鑑賞してみてください。10分程の超大作(?)となっています。

 

●『好好 Present / Anni Hung』(台湾)2021年
 

 

こちらは台湾の若い女性シンガーソングライターです。曲を聴いてもらえれば分かると思いますが、とにかくお洒落です。ギターの弾き語りなのにこんなにお洒落でいいの?というくらい、台湾のゆるフワなお洒落感が満載です。
まずコード進行がお洒落でメロディーもお洒落、歌声もお洒落で歌ってる女性もロケーションもお洒落っていう。全体的に優しい雰囲気が満載なので、ミュージック・ビデオを観ているだけでホッコリします。
このアーティストのアナログ盤は他曲の7インチ盤が1枚しかリリースされていないハズで、そちらの7インチ盤のジャケ写を乗せておきます。このジャケ写も雰囲気あって良いですが、曲も素晴らしいです。気になる方は是非試聴してみてください。
個人的に大好きなシンガーソングライターの一人でもあります。

●『ラヴ ラヴ ラヴ / ANTENA』(日本)2018年
 

 

もうね、オジサン顔真っ赤になっちゃいましたよ(汗)。タイトルに負けないくらいラブラブ・モード満載のミュージックビデオです。
全編が一人の女の子のショットで埋め尽くされていて、それがイメージとあっていてとても良い感じです。

元々ゆるフワ系(?)の綺麗な女性のようですが、余計に魅力的に見えちゃうというか・・・これが映像マジックというものなのでしょうか?。曲自体とてもキャッチーだし良い曲だなぁ、と普通に聴いていると、途中で歌詞のラブラブ・モードに気付いていきなり恥ずかしくなるという(笑)。
間奏の期待感を盛り上げるようなアレンジがまた最高なんです。そして終盤に駅で待ち合わせして現れた彼氏を見て少し恥ずかしそうに微笑む女の子がぁぁぁ!。もう、ラブラブですね!とオジサンは言うしかありません。
そういえば、FMラジオ番組『テイク・イット・イージー』で以前のナビゲーターだった坂口カンナさんが『レコードの時間』というコーナーでこのアルバムから別の曲を選んで流した時は結構な衝撃でした。

●『Swim / 1983』(日本)2019年
 

 

確かバンドリーダーが1983年生まれなのでバンド名が1983になったとインタビューで読んだ記憶があります。それくらいの浅い知識しかありません。申し訳ないです。
このアルバムは確か2枚目です。まるで世紀末の終末を感じさせるような(?)、アルバム全編に漂う気怠い感じが好きでクセになっています。正直、SWIMより好きな曲がアルバムにあるのですが、そちらはミュージック・ビデオが無かったので仕方なく・・・。もちろんSWIMも大好きですけど。
1枚目も聴きましたが2枚目の方が好みでした。なのでアナログ盤は2枚目しか持ってません。調べてみると1枚目はまだ在庫があるみたいなので、この機会に買おうかな・・・なんて悩み中です。

なんだかんだ言って、やっぱり1983良いですね。

●『FUN! / シンリズム』(日本)2017年
 

 

初めてシンリズムを聴いたのが確か2012年頃。ネット音楽レーベルのアノトラックスで色々な曲を試聴していた時でした。当時、彼はまだ高校生の完全なる自主制作宅録アーティストで全くの無名だったのですが、一聴してその才能は理解しました(できました?)。こんなに凄い高校生がいるのか!と、割と衝撃をもって受け入れたと思います。
2015年頃にはメジャーデビューして誰もが知る存在となった訳ですが、最近はあまり活動は活発ではないような気がしています。メジャーデビューした時期は車のラジオから曲が流れることもあって、凄く新鮮な感じで聴いていました。まさかラジオでシンリズムが聴けるなんて・・・と。
インタビュー記事を読んで驚いたのはシンリズムが本名だったことです。お父さんがかなりの音楽マニアだったそうで、それで名前がリズムになったという話。凄く洒落ていますよね?。小さい頃からお父さんの持っている膨大なレコードの中からアズテック・カメラなんかを普通に聴いて育ったそうです。ある意味、無自覚の英才教育だったのかも知れません。
多分、スマフォのサブスクで音楽を聴いて育っていたらこれ程の才能は開花しなかっただろう・・・なんて思います。音楽は特別な存在なんだ!という意識付けはとても大事です。音楽に対する愛が何よりも大切だということです(ドヤ顔で)。

●『superfantastic / peppertones』(韓国)2005年
 

 

私が韓国のインディーズにハマったキッカケがこのペッパートーンズというバンドでした。

このバンドを聴かなかったら2000年代の(私の中の)亜モノ・ブームが起きなかった訳ですから、そんなこと考えると恐ろしくなります。今やアジアのインディーズって私の体の一部のようになっていますから。
こちらもアナログ盤のリリースは未だのハズです。ただ、CDを持っているだけでもとてもラッキーな事ですから。それくらい当時手に入れるのに苦労したCDでした。
多分、ペッパートーンズ史上一番の名盤がコレで、そのアルバムの中でもトップクラスに良く出来た楽曲がこのスーパー・ファンタスティックです。

歌詞が英語ですから初めて聴かれた人には韓国のバンドと思われない可能性もあります。当時の韓国の音楽シーンは歌いあげるR&B的な曲が一般的でしたから、このような渋谷系ミュージックを韓国のバンドで聴けた事に当時本当に驚いていました。驚いたし嬉しかったです。
是非、アナログ盤で再発してほしい!と心の底から願っている一枚でもありますが、韓国の輸入盤って日本以上に高価なんです。LPレコード1枚が平気で7千円以上するので、再発されたらされたでお金のやりくりが大変になりそうです。



エスディージーズはもう古いです。時代はレコード爺ズです皆さん!(うわぁ!)

レコードは文化ですから、持続可能なレコードコレクションを今こそ真剣に考えるべき時期にきていると感じます。

 

レコード文化が根付いてもっと盛り上がりを見せさえすれば、アニメ以上に国内産業の売りとして全世界にアピールできるかも知れません。そして世界中のレア盤を日本に集めれば国内のレコード爺ズがウハウハするだけでなく、全世界のレコード・コレクターが今以上に日本に集結することとなります。インバウンド以上の利益を日本国にもたらすかも知れません。

 

我々レコード爺ズはその先陣を切って時代の先頭を走っています。ただのレコード好き!なんていうそんな浅はかな存在ではありません。軽薄な考えは1ミリもないといことです。全ては日本国の将来を見据えて国の発展を願い、日夜レコードを買いまくっているのです。そこのアナタ、この気持ち分かりますか?

 

それに、せっかく日本には渋谷系やシティポップなんていう世界へアピールできる音楽コンテンツ(っていう言い方は本当に嫌ですねぇ)があるのですから、もっと活用すべきでしょ?。今や音楽ジャンルは国の資産と言ってよいです。観光資源ならぬ音楽の文化資源そのものなのです。

 

今こそ日本国は音楽産業の中心地として世界へ名乗りを上げる時です。世界中からタワレコの灯が消えてしまっても日本だけ生き残り続ける奇跡の音楽の国ニッポンなのですから。

 

だから、岸田さん!!!。

 

退陣する前に給付金10万円を配ってください!、お願いします!(うわぁ!!!)

 

(終わり)

 

2024年5月30日追記)イルカポリスのスタジオライブ動画を追加