私はインターネットって無ければ無くてもいい派なんですが。
インターネットが時代に埋もれた名盤発掘に寄与している状況なんか見てしまうと、やっぱりあった方がいいかな?・・・なんて思ったりもします。
デジカメは絶対あった方がいいです・・・デジカメは無いと困りますねぇ。
■日本の『WINDY』というバンド
1980年代に活動していた大学生のバンドだそうです。
その大学生たちの組んでいたバンドが1986年に自主制作で録音したレコード。
それがこの『WINDY / WINDY』で、当時のプレス枚数は何と!50枚!。なので、一般流通はされなくて友人・知人に配ってハイ終わり・・・だったそうです。
そのような超が付くほどド・マイナーなレコード盤がどういう経緯で発掘されたのかは全く知る由もありませんが、この令和の時代になって奇跡的に初めて陽の目を見ることとなりました。
シティポップ・ブーム、レコード・ブーム最高!じゃないですか。
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似たような経歴を持つバンドでは新潟の『SO NICE』があります。でも、あちらのインパクトはもっと凄かったです。
2011年頃かな?。ユーチューブ動画で『SO NICE LOVE』というバンド名で山下達郎のコピー演奏がアップされていて、そのヴォーカルが山下達郎そっくりだったので驚いていました。演奏場所がどこかで見た景色だな?と思っていたら、新潟の古町商店街アーケードだった・・・という驚きもありました。
それで『SO NICE LOVE』の動画をよく見ていたのですが、その後、バンド『SO NICE』の逸話を知り驚いていたら、バンド『SO NICE LOVE』が『SO NICE』のメンバーにより結成されたバンドだったということを知ってもっと驚いてしまいました。
『SO NICE』も2012年くらいに初の再発アナログLPがリリースされ、買おうか迷っていたら即ソールドアウトしてしまい、数年後に再プレスで再発されますがそちらも買うタイミングを逃し結局は買えず仕舞いでした。
今や再発アナログLP『SO NICE』にはかなりのプレミアがついていて、ビックリしています。本当に後悔しています。何であの時買わなかったんだ・・・と。
■それでも『WINDY / WINDY 』の購入をためらう(笑)
そういう経験があったので再発アナログLP『WINDY / WINDY 』を知った時は買おう!という意識が大きかったのですが、どうにも踏み切れずにいました。
他にも欲しいレコードがあったので優先順位がどうしても低くなった・・・ということもありますが、ユーチューブ等で試聴しても今ひとつ胸に響かなかったというか、そこまで良くは聴こえなかったんですね。
でも、ずっと気にはなっていて頭の片隅に残っていました。折を見ては試聴してやっぱり保留!みたいな。そんな事を繰り返す日々でした。
それが先日、いつもお世話になっているタワーレコード・オンラインのアウトレット・セールで安価に販売されていることに気づきました。かなり安価な値段です。
それでも悩みましたが(笑)、他に欲しいレコがあったので思い切って一緒に購入することにしました。
■レコで聴くとメッチャ良かった
で、レコで改めて再発アナログLP盤『WINDY / WINDY 』を聴くとですね、滅茶苦茶良く聴こえるんです。
これまでネット試聴して「いまいちかな?」と思っていても、いざレコで聴くと「めっちゃいいじゃん!」ってことは何回もありましたが、今回は段違いです。本当にレコで聴くと印象が全然変わります。格好いいし曲の良さが隅々まで響き渡る感じ、というか。
音質だけは若干残念な気がします。これはマスター音源に由来すると思うので、どうしようもなかったと思われますが、音が薄いというか軽いというか低音が出ていない感じがあって他のレコと比べるとどうしても音質的に見劣りするように思えます。
マスタリングは有名な方(?)が行っているようなので、そこを責めるのは酷かな、と個人的には思っています。1986年に自主制作されたレコのマスター音源ですから贅沢は言えません。それに聞けない音質では決してありませんから、あくまでも他のレコの素晴らしい音質と比べて・・・の話です。
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内容的には、とにかく曲が良いです。良質のシティポップが詰まっています。アレンジは凝っていて格好いいし演奏も上手いです。ヴォーカルは少し癖があるので好き嫌いが別れそうですが、私はそこまで気にはなりませんでした。
間奏のサックス・ソロやギター・ソロも壺を突いているというか、俄かには素人の演奏とは思えないほどのクオリティです。この辺りはネット試聴ではなくレコで聴きさえすれば、皆さん腑に落ちるんじゃないか?と個人的には思っていますがどうでしょう?。
こういうレコを聴くと音質って大事だなぁと本当に理解できます。このレコ聴いて思うことは、どうしても「もったいないなぁ・・・」という気持ちが大きいですから。本当に惜しい!って思います。
何にしても良いレコを買えたことは嬉しい!の一言です。今まで購入にためらう必要なんてなかったなぁ・・・なんて思う反面、悩んだからこそタワーレコードのアウトレットセールで安価に手に入れることが出来た訳ですから。これはプラマイ・ゼロといったところでしょうか。
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こういう事があるのでシティポップ・ブームは侮れません。ブームが無ければ再発見されなかったでしょうし、当然再発なんて夢また夢だったでしょう。
しかしタワレコのアウトレットセールも本当に侮れません。前に記事に書いた『リッチ・キッズ』の再発LPも50パーセント・オフで販売されていました。あっという間に売れ切れていましたけど。
つか、『リッチ・キッズ』再発されていたのか!?と超驚きました。全然知らんかったです。
(終わり)