会わない時間が長くなると、そして話してもいないと、彼という存在がどんどんと薄まってくる。


彼のこと以外に私の日常はひっきりなしに動いていて、もともと彼という存在が出現する前の状態で問題なくまわっていくから。


彼にとっての私の存在もきっと、

同じなのだろう。


不思議と寂しさはない。


ただ、「所詮婚外の女の存在はこの程度のもの」と日々自覚させられる感じはある。


それが寂しいのではなくて、ひたすら虚しいだけ。


今日は仕事上、どうしても彼と連絡を取らなくてはいけなかった。


私たちは仕事上、とても良いパートナーだと思う。

お互い求めていることがわかるから。

ひさびさに仕事モードで彼と話したが、とてもやりやすかった。


最初から仕事モードで。

最後まで仕事モードで。


もはや「婚外恋愛」をしているのかどうかもわからない。


でも、今はそれでいい。

付かず離れずで、いい。