私は、約5年前にアメリカの歯科でインビザラインでの歯科矯正をしました。
それ以前の私の歯並びは、側切歯と呼ばれる 2本の前歯すぐ横の歯の片側一本が奥に入り込んでいる状態でした。それ以外の歯並びは比較的良好だと言えたのではないでしょうか。
私が小学生の時 当時の歯科医に相談したら、矯正を進められたこともあります。しかし、残念ながらその時の私は 矯正中の見た目が悪いのが嫌だと 歯科矯正することを拒んだのでした。
アメリカに来てからは、その時の判断を後悔したものです。歯並びが悪いのがすごく大きなコンプレックスになっていました。
周りの素敵な方は みなさん揃って、白くてきれいに並んだ歯をお持ちでいらっしゃいます。
とにかく”白い歯”というところだけでも 頑張ろうと、ホームホワイトニングのテープを張ろうにも、その内側に入った歯にはまったくテープが触れません。
だからその歯は白くすることはできないのですが、それどころか、テープが浮いている状態になっているので、そこから唾液が歯とテープの隙間にだんだん入っていき テープがはがれやすくもなってしまいます。そうなると、ホワイトニング効果も激減です。
歯磨きも 丁寧にしているつもりではいましたが、歯ブラシがほかの歯よりも届きにくいため、ほかの歯ほどきれいにはなってなかったかもしれません。
でも、コンプレックスにはなっていたものの、大人になっている私に あえて歯科矯正を勧めてくれる人もおらず、他人からの目が時々気になるなとは思いながらも 日々の生活の忙しさを言い訳に 歯科矯正に踏み切れずにいました。
でも、ある時 急に歯科矯正をしてみよう!と思い立ったのです。
そこで、
年2回のルーティンにしている歯のクリーニングの時に、歯科医に相談してみました。するとやはり、即答で 歯科矯正を勧められました。本当にあっさりと当然賛成しますというオーラ全開での 返事だったのを覚えています。
歯科矯正の方法は、インビザラインを進められました。インビザラインはマウスピース型の歯科矯正の一つです。
今思うと、集客をがんばっていたのかもしれません。そこの歯科医院は一般歯科医院なのですが、ウェブサイトにはインビザラインの広告も大きく載っています。後で知ったのですが、インビザラインの症例数を稼ごうとしている歯科医は多くいるそうですね。この歯科医院がそうかは分かりませんが。
でも わたしもその時は、ワイヤー矯正よりもマウスピース型歯科矯正をしたいと思っていたので、迷うことなく インビザラインを選びました。
私がインビザラインを選んだ理由は マウスピースは取り外せるから痛みのコントロールがしやすいのかなと思ったことと、マウスピースは透明で目立ちにくいかなと思ったからです。
やると決まったら、早いものでした。
すぐに次の予約を取ることができて、歯の表面にアタッチメントという 白い突起物を付けられました。すべての歯ではありません。何本の歯が忘れましたが、要所要所です。それによってマウスピースについている 凹面にひっかかってマウスピースが取れにくくなるらしいです。
それから 口の中、すべての歯の3Dイメージを大きなペン状のものを口の中にいれて撮ってくださいました。
同日だったと思いますが、びっくりしたのは いくつかの歯間を削りました。紙やすりの状のもので、ガリガリ削ります。すごく悪いことをしている感じがして、落ち着かなかった記憶があります。歯を削るとそこから虫歯にならないのかと心配になり聞いてみましたが、大丈夫だそうです。エナメル質が再生してくれる範囲で削るそうです。歯間を削ると 歯を動かしやすくなるそうです。
私のプランは、32個のマウスピースを週一回づつ変えるというものでした。これは、個人個人 違うそうです。わたしの場合は 途中に矯正の調子が良くなくて あたらしいセット32個のマウスピースをまた し始めました。
合計9~10か月で歯科矯正が終わりました。
もっと長くかかる人もいるようなので、私は短めの期間だったようです。
その後は、後戻り防止のマウスピースを夜寝る間につけています。
私の場合は歯科保健が効いたので、インビザラインの料金の一部が保険によって払われました。
その時、日本のインビザラインとワイヤー歯科矯正の料金をネットで調べましたが、私の場合は それよりは安く済ませることができました。
矯正終了から4年以上たちましたが、私は、本当にやってよかったと思ってます。
今、矯正以前の自分の写真を見ると違和感しかありません。歯並びが悪いだけでこんなに印象が違うのかと自分でもびっくりします。
もし、歯並びが悪くて悩んでいる人がいるなら、私なら歯科矯正をお勧めします。歯磨きも楽になったし、ホワイトニングも簡単です。
そして、なにより 笑顔をするのが怖くなくなりました。
歯科矯正は安い買い物ではないですし、私は頭痛も倦怠感もありませんでしたが、酷く感じる人もいるようです。
マウスピース矯正の場合は、食事の時 いちいち外さないといけない、そのあと歯磨きをしてからマウスピースをはめ直さないといけない、と 大変なことも多いです。
が、4年も経った今はそんな大変なことはすっかり忘れて 良いことしか感じません。幸いなことに、心配した、削った歯間からの虫歯もありませんでした。
私の人生で 上位に食い込む 良い投資だったんじゃないかと思います。
インビザラインの良い点、悪い点、ワイヤー矯正の良い点、悪い点もあると思いますが、私はインビザラインをしてよかったと思います。
でも、じつは、その後 家族が歯科矯正をしました。
その時は、ワイヤー矯正を強く勧めました。
そのことは、また いつか 書きにきます。
それでは、また。