昨日まであんなに走りたくなかったのに、朝起きるとワクワクしていた。
序盤は緑の中を走っていく。
緑の中を一時間くらい走ったところで、二日振りに海と再会。
ただ、これまでの海沿いコースとは異なり、海と道の間にお店が並んでいるため、ほとんど海は見えない。
そんな感じで順調にペダルを漕いでいた銀河系軍団だったが、ふと見たサイクルコンピュータ(速度や距離を測るやつ)に驚いた。
今日は早起きに成功したこともあり、片手をポケットに入れながら優雅にサイクリングを楽しんでいた。
にも関わらず、平均時速が22.7km/hも出ていた。
こうやって成長を感じることが密かな楽しみだ。
片手で十分。
どうやら、そういうことらしい。
フランスでは狂ったように通っていたため、終盤はほぼノールックで電子パネルで注文ができていた。
イタリアもフランスと同じ電子パネル方式なのだが、電子パネル上のメニューの配置が異なるのでちょっと厄介。
また、フランスとは異なり注文した商品は受け渡し窓口で受け取る方式。
番号を呼ばれるのだが、イタリア語なので全く分からない。
注文が終わったら、席について受け渡し窓口をじっと見つめる。店員が何かを叫んで誰も反応しなかったら自分の番と。
「あなた、インドネシア人?」
いいえ、日本人です。
「食べた分しか走れないからしっかり食べること」
アメリカ横断前にY’sロード渋谷店の大宮さんから貰ったアドバイスを今でも忠実に守り、一日4~5食食べている。
今回も大宮さんには色々相談に乗って頂いた。
ちなみにY’sロード渋谷店には、僕らのブログが全て印刷・ファイリングされ、4年経った今でも店内に展示されている。
当時のサッカー日本代表の監督にちなんで、大宮さんを僕ら銀河系軍団のザッケローニと呼んでいた。
サッカー日本代表の監督は、ザッケローニからアギーレへ、そしてハリルホジッチへとバトンが渡されていった。
光陰矢の如し。
さて、話は戻り、再び海から離れて街中を走っていく。
この街はピサ。
もはや斜めっているのかどうかがイマイチよく分からない。
銀河系軍団の自転車の方が、よっぽど世界遺産なんじゃないか。
そんなことを考えながらピサを通過。
今日は久々のハンドレッドラン。
明日も海が見れるといいな。
現在地:バディエ
18日目の走行距離:103km
横山諒平