3月の中旬に、息子は高校の卒業式を迎える。
相方は、ちょうど2日前から休みに入り、横浜のアパートを引き払って、家にいた。
アメリカ🇺🇸に赴任準備期間を、会社から、与えられていた。
本人は、卒業式予行を欠席。
私は、久しぶりに学校に、
『6年○組○☆です。
具合が悪く、お休みします。』の連絡を入れた。
今日で、最後の連絡と思うと、少しは気が楽になったが、それでも、やっぱり辛かった。
そして、明日、来て行く服がない。
とりあえず、礼服に派手目のコサージュとネックレスを買いに出かけた。
売り場のおばさんに、これでもかという位に、今の自分の辛さを吐き出した。
おばさんは、そうかそうかと、私の話を聞いてくれた。
そして、ここまできて、逃げようとするのは、相方だ。これまで、とことん逃げてきた相方。
『俺は、行きたくない。』
始まった。
そう、相方は、本当なら、仕事を理由に逃げる算段をするような人。
うまく、卒業式に仕事やらをあわせたかったはずに違いない…。しかし、渡航の書類手続きやら、引っ越し準備で、うまく逃げられなくなった。
ふざけるな❗️
ここで、私の戦い🪖が始まる。
『ここまで、逃げるのなら、こちらにも考えがあります。』
と、冷たく答えた。
行きたくないのは、私も同じだ。
しかし、息子に逃げることばかりを、教えるのは
良くない❗️💢
この先の、私の言葉を察したようで、相方は黙った。
沈黙のまま、明日は、卒業式。
つづく
