雨もどこへやら
暑い日になりました

早朝、目覚めのカプチーノをのみに
カフェへ行きました
「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」を持って ・・
息子ひろに借りました
2時間ほど、ゆっくり本を読むのがとても気分転換になるこの頃です

帰ってきてからの掃除や買い物も体が軽いの:*:・( ̄∀ ̄)・:*:

                  *

昨日、ご相談に初老のご婦人がいらっしゃいました
私が力になれることは、公務に準じていることだけです
その点では、何の力にもなれませんでしたが

そのご婦人は、とつとつと話はじめました
入院中のご主人が手術をして
医師からは、「もって半年でしょう」と軽く言われたそうです
ご相談は、金銭的なこと(ご主人が入院されている病院まで遠いので、その交通費のこと)でしたでしたが
医師に言われてショックだったことから話始められました
途中、涙をこぼされて
その涙が純粋に ・・とてもきれいで ・・
職場なので、もらい泣きをすることもできず

ただ涙を見つめてお話を伺っていました
結果、別の部署へご案内しましたが

階段の踊り場で立ち止まられて
医師に唐突に言われたことを、また話始められて ・・
  余命半年 ・・頭の中が真っ白だったのでしょうね

目の真ん中からあふれ出し、こらえきれなくなった涙が
す~っとこぼれ落ちました
何度も何度も

何の力にもなれなかった私に
「ご親切にありがとう」と言ってくださった

            

居て当たり前と思っていた家族
入院しても、手術をしたら治ると思っていた家族
その家族が、もう少ししたらいなくなる現実を突き付けられた夫人



生きるって
なんだろう

これまでにも何度もなんども考えてきたことだけど ・・

与えられた命を
感謝することに気づかずに、生きていたこともあった
その恐ろしさを認識したのは、いつだったろう

              *

力になれなくて、ごめんなさい
初老の婦人に笑顔が戻りますように


ゆみかん