スリランカ記①誕生日なんてただの記号だぞの巻 | 世界一周行ってきます!と果たして言う事ができるのだろうか
前回、ツライ先に“楽しい”があるのが「旅」である!と謎のテンションで言い放った、僕。


このスリランカ旅、最初の「ツライ」がさっそく襲ってきた。
順風満帆である。



一番近い空港はセントレアなのだが、コロナで色々あった間に、驚くほど飛行機が飛ばない空港になってしまっていた。しかも貧乏人の味方、LCCが全然ない。

なので、関空から飛ぶことにしたのだった。
しかし、ひとつ問題があって、朝の9時に離陸する飛行機だったのだ。


だから、大阪のすごく南の方にビジネスホテルを予約したのである。


それの何が問題かって?


この日、誕生日を迎えるのだ!


しかも40歳という、節目バースデイ!!



一つ言い忘れたが、今回の旅はひとり旅である。

もう一つ言い忘れていた。
コロナ禍でブログを更新しなかった間に、結婚していた、なんて事はなく。
さらには、ステイホームで愛を育んだ彼女、なんてものはいない。


想像していただきたいのだが、ビジネスホテルで1人悲しく誕生日を迎える40歳男性。

哀愁通り越して、ホラーである。



それは、ダメだ…(冷や汗)


そうだ、せめて大阪のおいしいものを食べよう!


     時は過ぎ…




ホテルの最寄りの駅に着いた頃には、23時30分…。


え?


もう40歳になっちゃうんですけど…

(うかうかして、だらだらして家を出るのが遅れた。自業自得の安定のダメ人間が僕)


しかも、駅周辺に開いてる飲食店は皆無。


さらに、追い討ちという追い討ちが、ふりかかる。


★追い討ち①
駅からホテルまでが、べらんめえに遠い。
Googleマップだと15分なのだが、よく見ると渡れない大通り渡ってる。

早くしないと路上で、40歳である。

野バースデイである。



★追い討ち②
先日、スリランカに行ったと言う先輩から電話がかかってきた。すごくタメになる情報をくれる。

ただ、早くしなきゃ、誕生日になってしまうのだ。
「電話いつのまにかバースデイ」も避けたいところ。

情報ありがたいけど!!!



なんやかんやで、限りなくランに近いウォークでホテルに着いたのが、23時55分。

滑り込みセーフである。

いや、何がセーフなのかよくわからんが…



ぼくは、早歩きによって膝にバシバシあたってヨレヨレになったセブンイレブンと書かれたビニル袋から、熱々のラザニアを取り出し、プラスチックのスプーンを、チーズの沼に滑りこませた。その瞬間、40歳になりました。


一応、シュークリームを買っておいたから、それがバースデイケーキ代わりで…





あれ、全然「ひとり、ビジネスホテルで誕生日」を回避してない…


え?


え?


(あれ?涙)


…明日早いし、寝るか…


旅とはツライの先にある楽しい、を味わうものである…





ツライの先に、楽しいが………ない!!
全然楽しくない!ツラさだけが積もっていく。

旅はまだ始まったばかりである