2000年8月15日号の市民報に、郡山保健所の呼びかけでパーキンソン病ボランティア講座計4回の
受講案内が掲載されました。

ちょうどその頃、友人のお父様がパーキンソン病を患っておられる話を聞いており、
病気の理解を得る良い機会だと思いました。それと第4回目の講座内容に
「音楽療法とミニコンサートと食の集い」があり、取り合えず参加することにしました。

2000年の数年前から京都へ音楽療法の学びを始めていたこともあり、実践としてどのような内容なのか
楽しみにしていました。その頃は少しずつ「音楽療法」という言葉を聞く機会が増えた時期でもあります。
患者さんが様々な楽器を体験され、軽運動、歌唱、鑑賞などを通して交流されていました。
その時、講座に参加されていたお二人が奈良県内で音楽療法を学ばれており、その後の活動をご一緒することになります。

2000年はまだ音楽療法連盟の段階でしたが、翌年2001年に音楽療法学会として設立されるとともに
様々な多くの偶然が重なり、パーキンソン病患者・家族会の支援活動に音楽療法が入ることになっていきました。
音楽療法学会の発展に伴って、音楽療法が保健所を始め、地域活動や教育などに受け入れられるようになりました。

患者・家族会の支援を始めてから25年間という長い年月が経ちました。
患者さんが会長をされていましたが、今は6代目になり年月を感じています。
25年間の歴史の変化も目まぐるしく、2000年に介護保険制度が始まり、2005年に奈良県難病相談支援センターが設立され、
2008年には全国パーキンソン病友の会奈良県支部が設立され、2012年にiPS細胞研究でノーベル賞受賞があり、
パーキンソン病患者数も高齢化に伴い2020年では29万人に増加しました。

iPS細胞研究においては京都大学における治験研究も終了し、今後は医薬としての承認を目指している段階になっています。
高齢化に伴い患者数がパンデミック状態に増加すると言われており、iPS細胞の実用化が待ち望まれています。
25年間の活動においても、患者さんの高齢化が感じられ、音楽療法に参加される時にも同伴者とご一緒の場合が増えています。

活動の始まりから多くの保健師さんにご協力とご支援をいただき、音楽療法にお力添えをいただきました。
患者・家族会と保健所に関わる支援としての音楽療法活動は多くの研究の場で発表することができ、その都度、今後に繋がるご意見を
いただき現在の活動になっています。
2020年からのコロナ感染大流行の時は年間の活動が止まりました・・。

その後、少しずつ再開され現在に至っていますが、患者・家族会の高齢化も伴って人数も減少してきましたので
25周年を迎えた今年度で活動を終えることになりました。
寂しさも勿論ありますが、デイサービスやデイケアなどの患者さんの後押しをする支援も増えていますので、
大いにご利用されながらお元気にお過ごしされることを願うばかりです。

長いお付き合いをしてきた友人のような気持ちにさせていただいた患者さんとご家族さんから学ぶことは多く、
関わっていただいた多くの保健師さんからの愛溢れるご協力とご支援に心より感謝を申し上げます。
25年間も一緒に活動をしてきた3名を含む支援グループのメンバーにはいつも心強く支えてもらいました。
2025年度を終える時には多くの皆様と再会できる機会があることを願いながら・・

*音楽療法の項目もあり、最も役立った図書です。
 『パーキンソン病 認知と精神医学的側面』 山本光利 2003年初版 中外医学社