ダルビッシュ投手 5失点も初勝利 | ダルビッシュ速報

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大リーグ、レンジャーズのダルビッシュ有投手が9日、
マリナーズ戦で公式戦に初登板し、先発として6回途中迄投げて
5点を失ったものの、チームは11対5で勝ち、ダルビッシュ投手が勝ち投手となりました。

開幕4戦目の先発を任されたダルビッシュ投手は、
1回、コントロールに苦しみ、先頭バッターにストレートのフォアボールを与えました。

又、3番のイチロー選手との初めての対戦では、
サードへの内野安打を打たれる等1アウト満塁のピンチを背負いました。

このあと、2本のタイムリーヒットを打たれて3点を奪われると、
再び満塁とされ、8番の川崎宗則選手に押し出しのフォアボールを与えて、
1回に4点を失いました。

2回にもイチロー選手に打たれたツーベースヒットを契機に、
1点を失いましたが、3回、初めて無失点で切り抜けると、
4回、5回はいずれも三者凡退に抑えました。

6回は簡単に2アウトを取ったあとフォアボールを出し、
さらに続くイチロー選手にはこの試合3本目のヒットを打たれてマウンドを降りました。

ダルビッシュ投手は、6回途中迄投げて5失点で、打たれたヒットは8本、
奪った三振は5つ、与えたフォアボールとデッドボールは合わせて5つでした。

又、投げた球数は110球でした。

試合はレンジャーズが4回迄に8点を奪って逆転、
その後も追加点を挙げて11対5で勝ち、ダルビッシュ投手が勝ち投手となりました。

“体と精神がアンバランスだった”
6回途中5失点ながら大リーグ初登板で初勝利を挙げたレンジャーズのダルビッシュ投手は、
試合後の会見で、「落ち着いていて周りもよく見えていたが、
体が勝負に行きたがっていて、体と精神がアンバランスな状況だった。

味方の打線がいいのは分かっていたので、
その後は何とかゼロを並べていればチームに勝利が来ると思っていました」
と苦しんだピッチングを振り返りました。

又、イチロー選手と対戦し、4打数3安打と打ち込まれたことについては、
「イチロー選手が、もともとすごい選手で自分も綱渡りのようなピッチングで
勝負出来るような状況になかった」と話しました。

そのうえで、初勝利については「勝ってよかったなとおもう。
こんなピッチングでファンはあれだけたたえてくれて逆に申し訳なかった」と
大歓声のファンに感謝の言葉を述べました。

初対戦のイチロー選手はダルビッシュ投手と4回対戦し、
3本のヒットを打ったマリナーズのイチロー選手は
「ダルビッシュ投手が初めてのマウンドに上がり、
対戦相手がマリナーズで、そこに僕と川崎選手がいたと言うこと。

その場所にいられたことはよかったですし、
そんなに経験出来無いことだとおも居ます」と話しました。

又、対戦の感想については、「バッターとピッチャーは何打席も、
何十打席も対戦し無いと分から無いものが有ります。其れが無いので、
なかなか難しいです」と話すにとどめました。

そのうえで、イチロー選手は「ダルビッシュ投手がマウンドを降りるとき、
あれだけの拍手が起きたのに帽子を取らなかった。

そこには、この内容では納得してい無いと言うおもいがあったとおもう。
帽子を取らなかったあの場面が印象的でした」と振り返っていました。

ワシントン監督は評価と期待

レンジャーズのロン・ワシントン監督は、試合後に会見し、
ダルビッシュ投手の今回のピッチングについて、
「乱調だったのに6回途中迄投げられたことを評価して居る」と話しました。

会見のなかで、ワシントン監督は、6回途中迄投げて5失点だった
今回のダルビッシュ投手のピッチングについて、「序盤は、速球を投げ急いでいたし、
他の球種を投げようとしても感触をつかめていなかった。

1回の投球を見てダルビッシュ投手が、あそこ迄投げられると思った人は
誰もいなかったとおもう。其れでも彼は其れができた。

回を追うごとに落ち着いていったし、感情を抑えられるようになったとおもう。

あれだけ乱調だったのに6回途中迄投げられたことを評価して居る」と話しました。

そのうえで、ワシントン監督は「キャンプのときのように登板を重ねるたびに
どんどんよく成ると思って居る」と話し、
ダルビッシュ投手の次の先発に期待を寄せていました。

ナポリ捕手“紛れも無いメジャーの投手”

ダルビッシュ投手の投球を受けたキャッチャーのナポリ選手は試合後に会見し、
ダルビッシュ投手の今回のピッチングについて、
「彼はマウンドで戦い続けて、チームに勝つチャンスをもたらした」と
粘り強い投球を評価しました。

ナポリ選手は会見のなかで、4点を失った1回のダルビッシュ投手のピッチングについて、
「ウォーミングアップの時点ではまったく普通だったが、
マウンドに上がったら気持ちが高ぶりすぎてしまったようだ。

きょうが初めての登板だからね」と振り返りました。

そのうえで、ナポリ選手は「1回を終わらせたことが大きかったとおもう。

このチームの打線はいいので、わたしは諦め無いようにと言い続け、
ダルビッシュ投手はそのとおりやってくれた。彼はマウンドで戦い続けて、
チームに勝つチャンスをもたらした。おもいどおりに投げられ無い日でも、
戦える投球をしたと言う点で敬意を表さなければなら無い。

ダルビッシュ投手は紛れもなくメジャーリーグの投手だよ」と
粘り強い投球内容を高く評価しました。