解離性障害のことは他の保護者に言わなくて本当に良かった。 | うちの子が解離性障害!?

うちの子が解離性障害!?

2018年夏、小学生の娘が解離性障害と診断されました。
解離性同一性障害とは言われてませんが4才、年齢不詳の人格がいます。

今日はちょっと色々あって忙しいんですが…

現実逃避とストレス解消でブログを書いてます(笑)

 

娘は2018年の夏に解離性障害の疑いで

(精神科では小学生ということもあって疑いという診断でしたが

解離性障害専門のカンセラーからはほぼ間違いないでしょうとのことでした。)

様々な症状が起こりだし

1年以上まともな登校ができませんでした。

 

友だちや先生とのトラブルや不登校を何度も疑われましたが

娘は友だちも先生も学校も好きでした。

 

家では日常生活もままならない状態でした。

記憶力と理解力が落ち授業も受けられる状態じゃなく

人格の入れ替わりも頻繁で意識も飛びやすく倒れそうになるので

当時は週0~3日しか登校できませんでした。

学校へは調子が良い日に短時間行っていたので

ほとんどの人が娘の元気な姿しか見ていません。

娘も久しぶりに調子が良いのと友だちと話せるのが嬉しくてこの時だけ元気一杯。

しかも体育まで張り切って参加するんですよ…ウシシあせるあせる

とても何日も学校を休んでいる子には見えなかったでしょう。

なぜ毎日のように休まなければいけなかったか

他の人たちにはかなり謎な子だったと思いますショック汗

 

 

発症当時、親の私は不安で心細くて苦しくて

「学校に行けないことや病気のことを話せる仲間が欲しい…」

とずっと思っていました。

 

知り合いに不登校のお子さんを何年も支えている

ママさんがいたのでその人に

娘の病気のこと、人格のこと、これから先が不安なこと、

全部話したい気持ちにかられたことが何十回もありました。

 

それか学校も全く違う離れた地域の不登校の親の会に

入りたいと思ったことも何度もありました。

 

でもそのたびに、

「もしこの病気のことを話してしまったら…

病気のことが同じ学校の人たちに広まってしまったら…

それが誤解や偏見を招いてしまったら…

もし娘が嘘つきよばわりされたりからかわれたりいじめの原因になったら…

娘の居場所を奪ってしまうことにならないだろうか…?」

と自分に問いかけて

“もし話してそれが学校中に変なかたちで広まってしまった場合”

をシュミレーションして

「娘を守るためにはやっぱり話すべきではない!!!

と自分で自分を納得させてストップ注意をかけてきました。

 

 

もし私が不登校のお子さんがいる知り合いママに相談しても…

原因が違うので悩んでいることがかみ合わなくて

私もママさんももっともやもやしていたかもしれない。

 

不登校の会に入ったとしてもきっと同じで

娘の症状と当てはまる人に会えないなら

悩んでいることが全くかみ合わないので

後悔して孤立してもっと孤独になっていたかもしれない。

 

それにこの病気は信じて貰うのがとても難しい。

親でも受け入れるのが大変です。

医療関係者でも“どうせ嘘でしょ?”というような態度をしてくる。

家族も医療関係者でもなかなか理解し辛いものを

他人が理解してくれるわけがない。

 

あまり良い先生ではなかったですが

最初に通った精神科の先生が私と学校に

「外部の人たちには病気のことは内密にしてください」

とアドバイスしてくれたのは良かったですね。これには今でも感謝です。

 

このお陰で学校が緘口令を出してくれて

娘の病気は一切知られずに済みました。

 

 

信頼できるママ友Bちゃんは例外ですが

それ以外の人には話さないで本当に良かったと今でも思っています。

 

たまに顔見知りのママさんに

「大変だったみたいだけどなんだったんですか?もう大丈夫なの?」

と聞かれることがありますが

今では堂々と遅延型アレルギーや頭痛や薬の副作用の

ことが話せます。

 

多重人格者(解離性同一性障害)だったことは

これから先も誰にも言いません。

あの子たちのことを隠さなければいけないのは少し寂しいですが

娘と人格さんたちを守るためです。

 

学校も秘密にしてくれて

私も誰にも話さなかったので

娘は回復してから普通に楽しく登校できました。

 

 

不安で孤独で誰かに話したくなったり

誰かと悩みを共有したくなることはあると思いますが

この病気で学生なら極力周りには伝えない方がいいと思います。

 

信じて貰えないからです。

嘘つき扱いされたり

面白がられたり

本人がもっと辛くなるかもしれないからです。

 

目に見えない病気は本当に厄介。

本人はとても苦しいのに

その苦しさが親ですら理解するのが難しい。

数ある精神病の中でも解離性同一性障害は

一番信じて貰いにくい病気だと思います。

 

 

同じ病気の患者さんのご家族やパートナーさんは

時々すごく誰かと悩みを共有したい、相談したい衝動にかられると思います。

でも近所の人、学校関係、会社関係、友人、親戚には

極力本当の病名や人格のことは話さない方がいいと思います。

受け入れてちゃんと理解して協力してくれる人たちならいいですが

中途半端な協力や好奇心で対応されると

あとで自分どころか患者本人の首を絞めることになりかねない。

 

支える側も孤独だし不安だし心細いです。

もし誰か他人に話すならば

“一番守るべきものは何か”

“話してしまうと1年後2年後その先とどんなことになっているか”

をよくよく考えてからにした方がいいです。

 

人の口に戸は立てられないので

病名が色んな人に知られるかもしれません。

それにどんな風に伝わってしまうかも分かりません。

変な噂や誤解を招くことにもなるかもしれません。

 

好奇や偏見の目から本人を守るために

言わない、という選択もあります。

 

娘が発症してから、不安と心細さから誰かと悩みを共有したくて

ずっと葛藤しましたが症状がおさまってから

何の問題もなく普通に登校していた娘を見て

“言わない”を選択して

良かったと心から思っています。