ピアノ伴奏をしたMさんのことを書いてみたい。彼女は、

お父さんが某国営放送局勤務で、北海道から転校してきた。

その彼女が私に関心を示した。その理由はよくわからない。

 

私たちの学年3クラスは、3学年から組替えなしのままで

6年まで同じメンバーだった。3年の私は組の中位にいた。

3年担任のオバちゃん先生に嫌われていて、叱られたりも

していた。体も小さくて、子供こどもしている感じの男子

だった。それでも学年が進むと特別に勉強していなくても

テストの点は良くなっていき、4年から担任になった男の

先生は私を可愛がってくれたので、成績も上がっていった。

 

Mが転向してきた時、私は数教科で「5」(五段階評価)を

もらっていて、明らかにクラスの上位にいた。それでも、

ポジションは3年次のイメージがあり、中位のままだった。

それを、女子の中で一目置かれているMが私を好評価して、

勉強は**くんが上でも一番頭がよいのは雨くんだ、など

のたまうので、クラスでの私のランキングが上がったのだ。

クラス女子のランキングは、居心地の良し悪しに影響する。

居心地は、向上した。ちなみに6年生になると主要教科の

ほとんどに「5」がついて、私はクラスの最上位になった。

 

 

Mの誕生会に呼ばれて家に行ったこともあった。その当時、

子供の誕生日会などを、友達を呼んでする家などなかった。

あったのかもしれないが、少なくとも、それまでの自分の

交友関係では知らない。M家は進んでいたのかもしれない。

私は最初、女子の誕生会なんて、という気分もあったし、

照れ臭かったので断った。そうしたら彼女は、私と親しい

男子をわざわざ呼んで、一緒に来ないかと誘ってきたのだ。

ちなみに、誕生会でも私はタイツを穿いていた記憶がある。

 

 

そのMのおかげで、私は高学年での小学校生活を充実して

送ることができたような気がするのだ。だって、3年次の

扱いのままだったとしたら、結構、残念だったと思うから。

私が、タイツをいじられなかったことだって関係あるしね。

 

 

 

.