全てと調和する神道の方法 | 【神navi】かむなび宮司

【神navi】かむなび宮司

神navi…神社神道と古式神道を継承する宮司
一般の神社さまでもカバーできないお仕事もしています
密教の阿闍梨(僧侶)でもある
(※神navi®とは神道用語の「神奈備」(かむなび:磐座やご神域、聖地)と「navigation」を合わせて宮司が創始した特別なプロデュース名)

かむなび宮司です

いやさか、彌榮


神道の目的は仏教ではないので成仏ではない

人を救ったり救われたりが目的でもない


救う救われると聞くといかにも宗教ぽいですが

そもそも、そんな概念が神道にはございません

仮にも救う側になった時からそれは上から下へ

手を差し伸べてしまうことになるのです


日本の神さまはそんな奢りも優越感も

一切思いませんが中身がない訳ではありせん


神道は全てのものや人、神と人との調和です


何事も恙なく調和を成せば

救う救われる以前に全てが平安だからです


私は主たるものが神道(古式神道)の神主です

それと同時に密教の僧侶(阿闍梨)です


自身の中で神仏住み分けがあり

喧嘩することなく今は調和しています



神道の調和、それは経糸と横糸のようなもの

絹の織物のように縦横綺麗に並んだ織物です


経糸が天から地へ、上から下へ

神を表します



横糸は広がる大地と人との繋がり

私たち、ヒトを表します



神話にこんなストーリーがあります


オオアナムチの神、後の大国主命は

スサノオのいる根の国へ向かいます


そこでオオアナムチはスサノオの娘

スセリビメと出会い結婚の約束をします


スサノオはオオアナムチの力を試すため

色々な試練を与えることになります


たくさんの蛇がうようよしてしている

ヘビの室にオオアナムチを入れて

そこで寝るように指示します


結局あるものを手に入れたおかげで

蛇に噛まれることもなく無事に寝ることが出来

試練を成功させます


次はムカデとハチの室

ムカデと蜂がたくさんいる部屋に入れられて

またそこで寝なさいと指示されます


そして又あるものを手に入れられたことで

事なきを得て無事に試練を乗り越えます


この2つのダンジョンで手に入れた

重要なアイテムは、比礼(ひれ)でした


今で云うところのスカーフのような

1枚の絹の長い布のことを云います

風神雷神が背後にまとっているあれです


その比礼を蛇やムカデや蜂がわんさかいる部屋で

3度ひらひらと振ることによって難を逃れました


普通でしたら蜂に刺されたり

蛇やムカデに噛まれたりして

とんでもない怪我を負ってしまいます


では何故、オオアナムチは乗り切れたのか…

それは"調和"を選んだからです


経糸、横糸、十字に折り重なる織物

すなわちオオアナムチが用いた比礼のこと

それは、すべての調和の象徴です

ひらひらと振ることで調和を示しました


こちらは攻撃をするつもりはありません

あなたたちも同じように私にしないでください

お互い何もしなければ揉めることもありません

その象徴にこの比礼を振ってお約束します、と


私たちを最後に守ってくれるものは何ですか?


それは着ている物です、いわば衣です

元は一反の布であり、即ち織物です


大嘗祭に臨む天皇がお召しなのも天の羽衣です



そして色々な神さまへのお供え物がある中で

最も重要で貴いものはお米や魚、野菜果物ではなく


幣帛(へいはく)すなわち人が神や自然…

全てのものと調和を祈って縦横綺麗に

織った神さまへお供えするための反物です


「仁」と云う漢字は人がいて天と地に線が二本

人は天と地の調和を保ち体を通して氣を循環させ

天地と正しく繋がり続ける調和をする存在です


何か欠けてもいけません

どこか多すぎてもいけません

神道の調和はそうして人に平安をもたらします


神道は調和の世界なのです


彌榮


調和をもたらす御祈祷や鑑定、ご依頼は下記へ