【神navi】かむなび宮司

【神navi】かむなび宮司

神navi…神社神道と古式神道を継承する宮司
一般の神社さまでもカバーできないお仕事もしています
密教の阿闍梨(僧侶)でもある
(※神navi®とは神道用語の「神奈備」(かむなび:磐座やご神域、聖地)と「navigation」を合わせて宮司が創始した特別なプロデュース名)

お久しゅうあらしゃいます

彌榮、かむなび宮司です


霊格の霊はさておき「格」とは…

色々な言葉を連想してください


格上、格言、格差、格段、体格、格言など

挙げればキリがありませんが霊格の「格」とは


格納するとか格式から紐解き、そして…

インド・ヨーロッパ語族の言葉に変換すると

よりわかりやすくなります


ストレージ、ステータス、スタンドなど

ストゥーパも格のある方の塔や碑をより高くし

ステータスの象徴であることから同じ語源です


霊(靈)はあなたさまの魂そのもののことです


ですからあなたの霊格は

ご自身の今現在の格式であり

心身のどこかに格納されている御魂の器です


あなたは、彼は、彼女は自分や他人様より

(霊格が)上とか下とかの問題ではなく

もっぱら霊格は自分のものでございます


御魂のストレージをより開くのも自分ですし

ステータスやスタンド(立ち位置)を向上させる事

全部自分の持ち場であり他人と比較は不可能です


そこで普段何氣に使う言葉からも格は

その人を表し、心も示す訳ですが

特に神さまに御奉仕させて頂く身である

私自身や神主さんは御奉仕させて頂くお相手は

参拝者や人様ではなくあくまで神さまですから


なにより誤解頂きたくないのは

お客様に良い顔を振りまきより良いサービスを

展開するサービス業や接客業では決してなく

例え神社の神さまが不快な思いをされると

見受けられる参拝者がいましたら毅然とした

態度でその方には退去願わねばならないのです


ゆえに神さまに対しては常に特別な心持ちかつ

親しみを持ちつつも、より改めた状態にあります



茶道、華道、剣道、柔道と同じく

これらの道に信者や経典、教典はなく

神道も同じ道であり宗教ではございませんが

この道は普段から人の豊かさが生かされます


例えば茶道を長年されている方は

普段からの仕草や言葉も宜しいなど


その道にはそこの流儀と言うものがあり

神道の流儀とは異なりますが他流の道の人が

見てもそのお作法や言葉、仕草などの良さは

その道の者でなくとも自然と分かるものです


そう云った美しい姿を作り出すのも

道は違えど美しさが理解出来るのも

霊格のあらわれが成せるものでございます


とても難しい霊格のお話なのですが

何かの○○道に携わってなくても解釈は可能で

この表現を霊格の「格」を除いて

霊(靈)、すなわち魂と云う表現に置き換えると

それはイマジンやスピリットなどになります


この靈、御魂が成らないと格も広がりません

そこで少しここまでお読みくださった皆さまに

普段使う言葉もこれを使って頂きたいと思う

神主ならではのオススメポイントがあります



それは“さま”を用いた表現をすること


なにもすべての人や文にではなくて

TPOやその時の状況を踏まえている前提で

変えてみるところからでも佳いと思います


社会人やビジネスマナーとしては


⚫︎「様」…もっとも一般的

⚫︎「さま」…親しみをこめた呼び方としてよく

使われており、失礼ではない。初めての相手や

フォーマルな通知などにはつかわない


と載っていることが多いです


ご皇室の敬称にあっては「様」ではなく

ひらがなで「さま」を使用していますが


⚫︎皇太子妃殿下あらたまった場合以外は

皇太子妃雅子さま」とする。(後略)


読売新聞社編著『読売新聞用字用語の手引』

中央公論社, 2005【816.07/052/R】
pp.545-555「皇室用語集」


社会人やビジネスマナーとしては「様」

がフォーマルだとされておりますが

一方ご皇室では「さま」を用いております


では神道ではどちらかと云いますと後者です


もちろん神主さんでも常から“様”とされる方

おられますが上位のお方ほど“さま”を使われて

いると傾向から思われます


実際のところ立場や距離感などもありますが

ご神名に対しても○○神さまや大神さまと

使われる上位の神主さんは多くおられます


そしてそう云った神主さんは宛名にも“さま”を

使われることが多く

私も普段からそうしていましたのでこの共通点に

驚いたことが幾度かございました


現に神社本庁のホームページでも明らかですが

説明文のところから“神さま”と云う表現です



“神社でお祀りされる神「さま」について”

“各地の神社にお祀りされている神「さま」は…”


日本の神道の神さまは改まって超越したすごい

存在として「○○神様」を使うのではなく…


改めて「○○神さま」と普段から使われる方が

より親しみを込めて格も違うかなと思います


ここで前者の改まっては変換の意味です

(神はすごい、超越の存在だから「様」)

後者の改めては新たにとか親しくの意味です

(神はいつも親しく新しい気持ちで「さま」)


今日も一日神さま、ありがとうございます

又は

今日一日神様、ありがとうございます


この違いが分かれば惟神の心もお分かり

頂けるかと少しは思っております


あなたさまのスピリットの中でも

神さま、お願いします…

神様、お願いします…

イメージしてみてくださいね


このなんとなく言い表せない違いです

なんとなくお分かり頂けましたら幸いです


仏教では合掌の括りが一番多いのですが…

思えばメッセージや文章の最後に「彌榮」と

日本人の1番幸を呼ぶ神聖な言葉で〆る括りを

私がし始めてもう何年経つでしょうか


今では殆ど皆さま使われるようになりました


それでは皆さま彌榮さま…神速須佐之男命さま


彌榮

かむなび宮司 拝


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