長野県岡谷市の湖畔公園で1つ目の神事を終えて次の場所へ移動する間
先程の言葉を思い出します
湖底に沈むものを引き上げる
引き上げるのは諏訪湖の龍神なのか?
そんな事はないと思うけど・・・・
そこであの諏訪を題材にしたアニメの中で諏訪頼重の神力が弱りお水を汲むというシーンを思い出しどこかのお水を汲んでご神事に使おうと考えました
次に行く上社本宮には諏訪温泉の湧き出る明神湯があります
でも本当にその温泉水で良いのか?考えが頭の中を巡りました
そうこうしていたら車は諏訪大社上社本宮の駐車場へ到着です
今日は朔日ですがまだ参拝者の方も少ないので本宮参道のお店で朝食兼昼食を頂くことにしました
長野に来たら信州そばだと旦那が言い迷いなくお店に入店しました
そこは前払い制でお店のレジで食事の注文と同時にお支払いをするようなのですが・・・
何も見ずにお店の中へ入った旦那へお店の関係者らしき人が何やら大きな声で言っていました
そこで私はすぐに旦那を呼び戻し前払い制なのだと説明します
やっと内容を理解した旦那はざる蕎麦とおやきを注文
私は天ぷら蕎麦を注文しました
食事が出来る間もそのお店のスタッフと思われる人達が店内のテーブルに座り、何やら若い子の人生相談に乗っているようなのですが・・・
先程、旦那へ注意を促した年配の男性が終始大きな声で捲し立てる様に話していて
他のお客さんへの配慮がない💦
それにイラつく旦那は運ばれてきた食事をしながら
「もう少し静かに会話できんかねー」とまぁまぁな大きさの声で不満を言いました
このお店の人の会話のボリューム音は流石に私も落ち着かない
そんなお店のスタッフも観光バスが見えると態度が豹変し
慌てて店先へ行って団体客相手に商品の売り込みを始めます
またお店の選択を間違ってしまった
早々に食事を食べ終えてお店を後にしようとした所にスタッフの一人の方が話しかけて来られ何かと思えばお店の向かい側にあるりんごの売り込みでした
気を取り直して次へ向かいます
③信濃國一之宮 諏訪大社・上社本宮(諏訪市中洲宮山1)
本宮は神体山を拝する山麓の社と言われています
参道より真っ直ぐ見える鳥居をくぐり明神湯を持参のボトルへ頂き参拝へ向かいました
拝殿前に行くと観光客の方も沢山おられます
ここでは諏訪湖でのご神事の報告と次のご神事に持参する明神湯の事をお話ししました
先程の諏訪湖の湖底に沈むものの事も尋ねましたがここでは受け取る事が出来ませんでした
本宮では現在神楽殿の建て替えの為、以前置かれていた諏訪龍神大太鼓が保管できなくなり戸隠奥社にある九頭龍神社へ移動させ保管するというプロジェクトでこの本宮には昔の古い龍神大太鼓のみが保管されていました
運び出された龍神大太鼓も現在は岡谷市の何処かに保管され本来ならば戸隠へ移動する予定も今の所計画が進んでいないようです
諏訪大社のご祭神の健御名方神は龍神と同一視されていて諏訪湖には古来より大きな龍神が住まうとされています
諏訪の龍神はその大きさゆえに神在月の10月に出雲の国へ行かなくても良いということになり、長野県諏訪市も出雲と同様に神在月となっているというお話があり
諏訪の龍神は国難の時に現れるとも言われ、その昔戸隠の龍神と力を合わせ国難を救済したというお話が残されているとか・・・
今が正にその国難の時
これから日本が大峠を乗り越え新しい日本を日本の人の為に作って行かなくてはいけない時代に差し掛かりました
だからこその諏訪への参拝なのでしょうか?
色んな事を考察しながら本宮を巡っていると先程通った鳥居は本来の本宮入口ではなかったことに今頃気づきました
次を急ぎます
④諏訪大社・上社前宮(茅野市宮川2030)
この前宮は豊かなご神水を湛える諏訪信仰発祥の地と言われる場所
諏訪大社や他の神社、小さい祠であってもこの地域の神様が鎮座される場所は御柱の結界が張られています
前宮へ参拝させて戴き本日のご神事の件をお話して前宮のご神水を次のご神事へ使用することへの許可を戴きました
ここのお社は緑に囲まれ自然のエネルギーが満ちている感じがします
私はこのお社の少し上の場所の景色の良く見える場所へ移動し
諏訪湖へ沈んだものの事を聞きました
すると諏訪湖には悲しい御霊・魂が沈んでいると聞こえます
この時はこの内容を聞いてもまだ何のことかわかっていなくて
旦那へ「諏訪湖には悲しい御霊・魂が沈んでいるみたいなの・・・」とだけ説明しました
次の場所では2つ目のご神事の予定
何を引き上げればいいんだろう・・・・
前宮参拝を終え駐車場へ向かって歩き出しました
帰り道である場所に目が止まりました
この場所は最初にお参りせずに通り過ぎた場所
ここは諏訪照雲頼重の供養塔と書かれていて
その説明書を読んでいると頭の中にあのアニメに出てくる戦の場面が浮かびました
そして・・・この諏訪の古くからの歴史の事を想います
権力の誇示、領土争い、個人の名声、武士の誇り、略奪、人の裏切り、人間の思惑と色んな事がこの地で渦巻きその為に沢山の命が犠牲となりました
元は守屋一族が大祝としてミジャクジ信仰で守護していたこの地は健御名方が納める事になり
その後は神官として諏訪の地の安泰に関わってきたものの
明治維新後は大祝や神官制度が廃止された事でミジャクジ信仰も闇へ葬られ
今は健御名方神と八坂刀売神の二柱が諏訪ご祭神と歴史が変更されました
諏訪の地の為に戦った人達の悲しみは諏訪湖の湖底に沈み今もなお留まっているのだと感じました
そのことを思うと私は涙が溢れ立ち尽くしてしまいました
これなのか・・・
この悲しみを抱えた御霊・魂たちを引き上げるという意味なのだと
やっと理解できたのです
だから・・・大事なお役目なんだ
私は今まで自分が霊媒や憑依体質ということで出来るだけこのような戦や戦争のあった場所を避けてきました
自分が悲しみの御霊や魂を引き上げることなんて考えもしなかったのです
でも今回それを私に敢えてするようにと様々な神様が応援をしてくださいました
やるしかありません
神社で泣いてる変な嫁に旦那はそっとハンカチを差し出し
「後ろから見てると嫁が泣いてるのがわかるようになったわ」と笑います
涙を拭いたら出発です
お役目果たしますよ~