訪問看護の書類等の問題が落ち着き始めた頃、訪看職員のHさんが妖怪後任として採用された新人M君に好意を持つようになりました

 

 

他の職員はなんとなーーーく同じ事務所で働く同年代の2人の行く先を温かく見守ろうという感じになっていて

 

 

その矢先にM君の歓迎会も兼ねて飲み会を開こうという話になり飲み会の日程が決まった時、HさんとM君が同日に2人で食事会に行く約束をしていた事が発覚しました

 

 

 

皆んなは2人での食事会を優先した方が良いと言って、飲み会の話は一旦保留となりましたが

 

 

 

食事に行くといっても当日のプランをどうすれば良いのか❓なんて悩むHさん

 

 

 

他の職員も一緒にデートプランを考え始めましたが予定の日は梅雨時期という事もあり、大雨の予報

 

 

 

気になった私はHさんに大雨の時はドライブ等はせず、職場の近くで食事だけにするようにと助言をしていました

 

 

 

デート当日、今頃2人はどうなっているかなぁ~と気になってはいましたが、2人共大人だし・・・なんて考えながら過ごし夜になりました

 

 

 

オンコール当番ではなかったので夜になり、旦那と缶ビールを飲んでいると珍しくHさんから「電話していいですか❓」とラインがきました

 

 

 

私はデート中に喧嘩でもして愚痴の電話かな❓と思い気軽に「良いですよ~」と送ったのですが・・

 

 

暫くして掛かってきたHさんの携帯からの電話で私の激動の出来事が始まってしまったのです

 

 

 

Hさんから掛かってきた電話にはいつもとは違ったHさんの様子がありました

 

 

 

話が混乱していて要点を掴めず、まだ一緒に居るというM君に電話を代わってもらい話を聞いていましたが、M君も普段の落ち着いた様子ではなくとにかく必死で自分達に起こった出来事を話し続けます

 

 

この日は雨も降っていなかった為、少し遠くのカフェにHさんの車で出掛けた帰り道に予定にはなかった場所に突然Hさんが行きたいと言い出し、その場所に行きたくないM君は少し抵抗したけど、そこで少し険悪な感じになったのでHさんの言う通りにその場所に行く事にしたらしい

 

 

 

Hさんが行きたがった場所とは自殺の名所で心霊スポットと言われる場所おばけくん

 

 

 

その場所で車を降りて、2人で周辺を歩いているとHさんはどんどん暗い道に進んで行き、途中で全身の鳥肌が立って気持ち悪くなったM君はHさんを引き留めて車に戻ったものの

 

 

 

2人がHさんの車に戻ると車の後部座席にただならぬ霊気と殺気を感じて怖くなり近くのコンビニまで何とか逃げて来たという

 

 

 

でもそこから恐怖心が強くてどうする事も出来ずに私に助けを求めて来たのです

 

 

 

2人は必死に私に向かって「ここまで迎えに来てください」と訴えるのですが・・・

 

 

 

私と旦那はそんな事が起きるとは夢にも思わず、ビールを飲んだので運転は出来ない

 

 

 

取り合えず「車の中で柏手を打つ事、コンビニの店内に行けたら粗塩とお水を購入して2人で粗塩を舐めて、お水を飲むように」と説明しましたがその時にはHさんに憑依した霊が抵抗を始め私の指示を拒否するようになりました

 

 

車の中に私が以前Hさんにあげた阿蘇神社の鈴があると言うのでの「その鈴を鳴らして」とM君にお願いすると、その鈴を音を「怖い」と言って怒りだすHさん

 

 

 

そんな事を暫く続けてもも自体は変わらず・・・2人の命に危険を感じた私は訪看職員の不思議ちゃんQさんに電話をして今夜の事情を話して「一緒に2人を迎えに行って欲しい」とお願いしました

 

 

 

Qさんは私の夜の急なお願いにも関わらず興味本位もあり快く承諾してくれました



 

 「まさか、職員の為に夜間の緊急出動するなんて思ってなかった」と私が言うとQさんが笑います



 

私を迎えに来てくれたQさんの車に乗り込むとQさんが「この前お参りに行った神社で貰ったお札を持ってきましたと言って神宮大麻と氏神神社の御札の入ったお札を手に持って運転していました

 

 

だけど、コンビニ駐車場に近づくと咳き込みが止まらないQさん

 

 

 

Qさんも霊に憑依されては危ないと判断した私はQさんに「私が先に出て対応するので、私がいいと言うまで車から出て来ないで下さい」とお願いしました

 

 

 

車を降りてコンビニの入口で怯えている2人を見つけました

 

 

私が近づくと私の事を怖がってHさんがコンビニ駐車場の暗がりへと逃げようとします

 

 

M君の手にはコンビニの袋があり中を確認すると人工的な食塩とミネラルウォーターでした

 

 

 

それを見てすぐに店内に入り粗塩を購入しM君に少量舐める様にと伝え、残りの粗塩を持ってHさんの所に行きますがとにかく「怖い。嫌だ」を繰り返し私の制止を振りほどき逃げようと必死です

 

 

ここで仕方なくQさんの応援を要請し私は1人で問題のHさんの車へと向かいました

 

 

                                次へと続く・・・