私が20代の頃、階段を登った先の小高い場所に住む100歳になる高齢女性のお宅へ訪問に行っていました
その女性は家族と一緒に住みお嫁さんは日常のお世話をしてくれていたのですが、口癖の様に「お嫁さんに迷惑を掛けるから早く死にたい」と言っていました
私は入浴の介助やリハビリなどをしながら何とか楽しみがもてるようにと話をしたり歌を唄ったり
訪問の前には女性が興味が持てそうな情報を集めたりしていましたが・・・
その女性の曇った心は晴れる事はなく次第にタオルで自分の首を絞めてみたりと行動を起こすようになりました
その頃の私はまだまだ人生の経験も在宅の知識も少なくて女性の苦しみを軽くする事が出来ず訪問の度に私自身もどんどん苦しくなっていきました
私は何も出来ない自分に無力感を感じ女性の家に向かう階段の前で気持ちが重くなって暫く立ち竦む事もありました
それから子どもの病気で仕事を休みがちになり仕事を辞めることになり、その後女性がどうなったかはわかりません
私はその問題から離れる事が出来た事で一旦はホッとしていましたが、反面自分が嫌な事から逃げたのではないかと長年自責の念に捉われ続けました
今もその場所の近くを通るとその時の自分の感情を思い出します
6月の就職からドタバタと色んな事がありましたが昨日7月1日何とか新部署開設をすることが出来ました
今の私は色んな体験と修羅場を経験し神様に守護され、またゼロ地点に戻って来ました
あの時に自分が出来なかった事を今なら諦めずにやれると確信しています
私はこれから始まる在宅看護での沢山の方との出会いや学びにワクワクもしています
さまざまな経験を増やし次は自分の夢に向かって邁進していきたいと思っています💕
人生無駄な事は一つもない
行くぞ~私👽