年末に切ない話
(かなり長文で切ないです)
今年の秋頃だったか
お向かいさん今日はお休みなのかなぁと
シャッターに貼ってある紙を見た
『都合によりしばらく休業します』
えっ休業?
お父さん具合悪いのかなぁ
いつも買い物に行く八百屋さんの隣の店
『11月○日をもちまして閉店いたしました』
えっ昨日で終わりだったの?
お向かいの花屋さんも隣の八百屋さんも
皆さん知らなかったそうで
後で御主人が体調崩したらしいという噂
それぞれ事情があるから
どうしたの?と気軽に聞けない
ある日
斜向いのお店に張り紙が
『12月31日 CLOSE』
えっ閉店?
移転かなぁ帰国かなぁ
気になったまま年末になり
雨ねこ。も最後の営業を終えて
大掃除
階段の下を掃除してたら
お向かいの店から人がぞろぞろ出て来た
常連さん達か身内の人達か
その中におかみさんが!
あぁ~!!という顔でお互い駆け寄り
『話しようと思ってたのよ~』
休業の理由や今の状況これからの話。。
ふたりで話し込んでいたら
斜向いの店の御主人が寄って来て
『今日で終わり』
はいと私に差し出した絨毯
綺麗な色のトルコ絨毯
セール中に訪ねてくるお世話になった方々に
渡している様だった
お向かいさんもいただいたらしい
コロナの影響で?
『全然ダメ💢ひとこないやめる』
西荻で20年それ以前も別の場所でやって
その業界では結構知られた店だと思う
お向かいさんも西荻で25年
別の場所で合わせて55年も店やってたとか
これからどうするの?
『決まってない』
苦しい状況の商売人が色々と話して
最後は
『新しい事、前に向かって行くだけ』
『お元気で!』
『元気でね!』
そして女将さんは
『女の子1人でやってる店なんだけど、そこ閉店するのよ』『私も息子もよく行っててね~』『ちょっと顔出してくる』『明日宴会が入ってるから今日仕込みするの。だからちょっとだけ行ってくる』
その話もまたビックリ!
みんな色々と事情があるのだけれど
切ない。。
その後は切な過ぎて仕事が捗らず。
そして今日は年賀状の宛名書き。
疲れて休み休みの間にブログを書く。
電話が鳴る
『今日これからいいですか』
あぁ通常営業してる時に来て欲しかったなぁー
電話が鳴る
また?
『今居る?下まで来てもらえる?』
お向かいさんからだった。
シャッター開けて出たら
『これ作ったの。ツマミにでもして食べて』
深夜営業しているコロナ前
仕事が終わらず遅くなって店に行って
コレ食べて息子さんの仕入れた日本酒飲んで
和んだなぁ~
中華ツマミが美味しいんだなぁ~
そう
家族は忘年会に行き年賀状書きが終わらず
お腹すかせた12月30日の夜
ほろ酔いで帰ってきた家族と駆け込む
有り難い店
もう行く事ができない
寂しい。。
切ない気持ちでいた私に
最後の最後に届いた素敵な贈り物
ありがとうございます。
今日は12月30日
家族は忘年会
私は年賀状書き
終わったらアノ焼売食べる!
もう少し頑張る
色々と
頑張る
年末に切ない話
こんな話を最後までお読みいただき
ありがとうございましたm(_ _)m