トランプ再選の確率と、中共解体(Collapse of CCP)の現実味(その3) | 佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

変わらぬ理念の実現を目指し、しくみを修正する。
実態に合わなくなった諸制度を見直し、日本国を良くすることを目指す、政治ブログです。

 あなたが普段よく使われる通貨が何であれ、そして、それらの通貨を発行する中央銀行が、国有であろうとなかろうと、通貨制度も、通貨を融通して(つまり、お金を貸して)利潤を追求するための金融制度も、実質的に、一握りの勢力によって、彼らにとって都合が良いように制御されています。なぜなら、国際業務を行う銀行を抜きにして、多くの人が憧れる便利で快適な生活は実現できず、国際業務を行う銀行は、上述の一握りの勢力の強い影響の下にありますので。

 

 今のところ、再選の見込みが高いと見られておりますトランプ氏の政権、そして、強大な覇権を握る米国連邦政府をも牛耳ろうとする一握りの勢力は、米国の覇権を、経済的に、そして、軍事的に脅かそうとする中国共産党政府の動き、特に、2013年の春節(旧正月)明けの全人代にて習近平氏が主席に選出されて以降の中共政府の動きを、どう捉えているのか。

 

 インターネット全盛の時代とは言え、僕は、多くの方々と同じで、誰でも接することのできる情報に頼るしかない身の者ですので、推量することしかできず、「トランプ政権も、上述の一握りの勢力も、『中国共産党の現状のままでの存続、中国人民銀行の現状のままでの存続は、許容範囲を超えている』と判断しているのではないか」と、推量しております。

 

 なぜなら、トランプ政権は、これ以上、米国の覇権が脅かされることを看過できないだろうから。そして、一握りの勢力にとって、かつての米ソ対立のときのような、分割して統治する(divide and rule)ことによるうまみが、現在の米中対立には、あまりないだろうから。

また、そもそも、一握りの勢力は、"大衆を制御する"方法として、「お金をより多く持つことこそが、最強の、幸せの源泉である」と大衆に思わせ、大衆をお金の虜(とりこ)にし、同時に、「個人が、自分の思うがまま、好き勝手に振る舞う」ことを奨励し、家族の人間関係、地域社会の人間関係を希薄化させることこそが、今のところ、最善の方法で、中共が行っている"大衆制御"の方法は、最善の方法ではないと認識している節(ふし)があるように、思われるから。

 

 中共の、執行部内の権力闘争、幹部の汚職や腐敗。金(かね)の切れ目が縁の切れ目で、心の奥底で共有される理念がほとんどない組織は、いざとなったら、弱いものです。大規模な経済制裁に、中共は耐えられるか。もし、世界的な金融危機が起きて、中国に飛び火したら、それに、中共は耐えられるか。

中国の経済規模を考えれば、中共解体による混乱が、ソ連共産党が解体されたときの混乱と同程度で済むはずは、無いでしょう。繰り返しになりますが、中共解体の現実味について、考えておくべき時期は、既に来ていると、僕は感じています(長くなりましたが、この話題は、これで終わりです)。

 

 

神奈川県横須賀市にて

佐藤 政則

 

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