クリストファー・コロンブス(イタリア生まれの探検家であるCristoforo Colomboの、英語名)が大西洋を横断し、いわゆる大航海時代が始まってから現在まで、ヨーロッパ以外の地に先住していた人々は、どのような歴史を経てきたのか、もしくは、どのような目に遭ってきたのか。
北米の地に先住していた人々、多いので一部だけを申し上げると、アパッチ、アラバマ、オタワ、サスケハナ、スー、チェロキー、ナバホ、プエブロ、ホピ、マサチューセッツ、マヒカン、ミズーリ、モハーベ、モントーク(アイウエオ順)などの部族の人々は、どのような目に遭ってきたのか(涙の旅路、Trail of Tears、2018 Remember the Removal Ride)。
中米、南米、リベリアを除くアフリカ、彼ら言うところの近東及び中東、インド及びその周辺、タイを除くインドシナ半島、マレー半島、インドネシア、フィリピン、オーストラリア、ニュージーランドなどの地に先住していた人々(中華人民共和国の五つ全ての自治区の地に先住していた人々や、米国ハワイ州など、世界各地の島嶼部に先住していた人々も、書き忘れる訳には参りません)は、どのような目に遭ってきたのか。
ヨーロッパなどの諸勢力は、ヨーロッパ以外の土地の本格的な奪取、支配の過程で、抵抗する者を、容赦なく殺害する。より激しく抵抗する者がいれば、「従わなければ、こうなるぞ」という見せしめのために、より残酷に殺害する。抵抗する者は殺害し根絶やしにして、奴隷のように従う者は生かし酷使する。英国人チャールズ・ダーウインの従弟、フランシス・ゴールトンの造語である「eugenics=優生学」の思想と同種の、思想です。
平易な言葉で言えば、「我こそは選ばれし民、我こそは正義、我こそはルールブック。そして、ヨーロッパ以外の土地の者は、劣った存在で、家畜のようなもの」という思想。
(eugenicsの和訳である「優生学」とは、平たく言えば、「優秀な者は生きて、優秀でない者は生きるな」ということです。「家畜として優秀でない者、つまり、抵抗する者や病弱な者は、生きるな」ということです。)
そんなヨーロッパなどの諸勢力に対抗してきた日本の思想については、次回、書かせていただきます。慌ただしい世の中、当ブログの投稿は、「一話完結で、一話5分以内(に読了)」を心掛けていますが、だらだらとシリーズ化してしまって、すみません。たぶん、次回が、このシリーズの最終回です。
神奈川県横須賀市にて
佐藤 政則
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