ブランドと華美な外箱を、鵜呑みにしないほうがいい | 佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

変わらぬ理念の実現を目指し、しくみを修正する。
実態に合わなくなった諸制度を見直し、日本国を良くすることを目指す、政治ブログです。

 選挙カーが、名前を連呼しながらやって来ては、通り過ぎる。1台だけならまだしも、次から次へとやって来る。その名前も、あの名前も、江戸時代の人相書き宜しく、町中のあちらこちらに設置された大きな立て札に貼られたポスターに、笑顔の顔写真と共に印刷されていますので、正直、食傷気味になる。
こんなことをしていたら、画面の中の、閲覧者の視線を遮るような位置に、突然、現れる動的なネット広告と全く同じで、逆効果となってしまうのではなかろうかと、僕などは思ってしまいます。

 因みに、ウェブサイトを閲覧していて、突然、視線を遮るような位置に動的なネット広告が現れる度に、僕は、「また、この自動車メーカーかよ」だとか、「また、この美容品メーカーかよ」と、心の中で呟き、「僕のような心の狭い人間に対し、『ウチの商品があなたのような人に買われたら、ウチのブランドの評価が落ちるので、絶対に、買わないでください』と、仰っているんだな」という風に、理解します。
「そんな位置に、動くネット広告を置いて目立たせないと売れないような車、買いたくないな。そんな広告を平気で出す広告主の車を買っちゃたら、物の善し悪しを吟味せずに短絡的に物を買う人間だと、思われちゃうじゃん」と、誰だって、思うのではないでしょうか。

 インターネットが普及して久しい2016年に、ブランド(名前)と華美な外箱(ポスター)を鵜呑みにして、中身を吟味せずに大事な選択をするのは、あまりにも勿体無いし、また、危険を招きかねないのではないでしょうか。


神奈川県横須賀市にて
佐藤 政則