「資金管理団体」と呼ばれる、国会議員などが代表者である政治団体の、政治資金収支報告書を、僕が生まれて初めて、(インターネット上で)閲覧するきっかけとなった事案。それは、いわゆる陸山会(りくざんかい)事件です。
早速、余談ですが、株式会社は、会社法6条2項に基づき、その商号の中に、必ず、「株式会社」という文字を組み入れなければなりません。そうすることにより、万が一にも、「善意の第三者」が、何らかの形で関わった組織が「株式会社」であることを知らないことにより、不利益を被ることがないように、しています。
しかし、「資金管理団体である政治団体が、資金管理団体である」ことは、「善意の第三者」が一瞥(いちべつ)しただけでは、分かりません。調べてみないと、分かりません。余談は、ここまです。
どことなく越山会(えつざんかい)に名称が似ている、陸山会という政治団体は、小沢一郎衆議院議員の資金管理団体です。僕が、当ブログで、初めて「陸山会」という言葉を使用したのは、ブログ内検索をしてみると、2011年8月20日です。その前後の頃に、生まれて初めて政治資金収支報告書を閲覧して、驚いたことがあります。それは、「政治活動費のページを見てみると、ばんばん、飲食代が出てくる」報告書が、複数あったことです。
政治資金規正法の主な目的は、「政党や議員などの政治活動が国民の不断の監視と批判の下に行われるようにする」ことです。議員が、政治資金を何に使うかは、基本的には、議員の自由です。政治資金で、飲食代やSMバーの代金を支払うこと自体は、違法な行為ではありません。
その事実をありのままに、政治資金収支報告書に記載し、国民に報告する。そして、国民は、その報告をもとに、議員を評価する。この仕組みが、機能することが大切です。
もし、食事をしながら政治に関する会議をしたとしても、政治活動に当たるのは、会議をした部分のみです。食事の部分は、あくまでも、必要な栄養素などを吸収する活動です。経理の担当者に向かって、「同僚と、定食屋で昼飯を食べながら、午後の仕事の打ち合わせをしたので、この昼飯代を経費で落としてください」と言ったら、どうなるでしょうか。
という訳で、僕は、「政治資金収支報告書に、飲食代を、ばんばん載せる」議員は、その程度の議員であると、思っています。
神奈川県横須賀市にて
佐藤 政則