ペンシルバニア州と、ウクライナ社会主義共和国と、日本 | 佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

変わらぬ理念の実現を目指し、しくみを修正する。
実態に合わなくなった諸制度を見直し、日本国を良くすることを目指す、政治ブログです。

 米原発網干行き。東から西に向かって、関ヶ原を越えた辺り、旧米原町(まいらちょう)、現在の米原市(まいらし)に、鉄道交通の要衝、米原(まいばら)があります。行き先の網干は、「あぼし」と読みます。網を干すと書いて網干、磯の香りが香る駅名、地名ですが、JRの網干駅は、比較的海に近い、山陽電車の山陽網干駅よりも、かなり内陸にあり、JR網干駅の西側にある網干総合車両所(電車の車庫)は、網干にはなく、お隣の揖保郡太子町に所在します。

 たまには、鉄道の話題を書かせていただきたいところなのですが、今回は、そういう予定ではなかったです。今も昔も、米原発の電車は、かなりの本数あり、小学生のときに、新聞の見出しで「米原発」の文字を見つけ、「米原で何か起きたの?」と、親に尋ねたことがあります。今、確認してみると、米国ペンシルバニア州のスリーマイルアイランド(TMI)原発で、広範囲な影響を伴う原子力事故が発生したのは、1979年3月28日。「米国の原発」という意味で「米原発」という文字が、新聞の見出しに出ていた、という訳です。当時、小学生だった僕には、それぐらいの認識しかありませんでした。

 そして、旧ソ連のウクライナのチェルノブイリ原発で深刻な原子力事故が発生したのが、現地時間で、1986年4月26日の未明(日本時間では、同日の朝)。このときは、小学生ではなく18歳になっていましたが、「共産圏のソ連だから、こんな事故が起きたんだ。日本人は、真面目で繊細だから、日本で、こんなことが起きるはずはない」、それぐらいの認識でした。
5年前の春、我が祖国、日本で、深刻な原子力事故が発生したとき、僕は、すでに、いいおっさん、大人でした。

 思い通りにいかないときに、「社会が悪い、大人が悪い」という文句を言って、そう咎められない年齢の者を子供と呼ぶとすれば、大人とは、「社会が悪い、大人が悪い」という文句を言えば、「あなたも大人だから、あなたも悪いんだよ、あなたにも責任の一端があるんだよ」と言われる年齢の者のことでしょう。
大人の日本国民として、どう行動し、責任を全うするべきか。電気を、湯水の如く使っている場合ではない。僕は、そう思っています。


神奈川県横須賀市にて
佐藤 政則