政治家は、多くの票を集めれば何をやってもいいのか | 佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

変わらぬ理念の実現を目指し、しくみを修正する。
実態に合わなくなった諸制度を見直し、日本国を良くすることを目指す、政治ブログです。

 衆議院議員総選挙において、Aという政策を掲げて選挙運動をし、多くの票を得て与党となり組閣した後、「なんらかの事情」により、Aと相容れない政策を行おうとするのであれば、当然のことながら、まず、その「なんらかの事情」を、多くの国民が「お説、ごもっとも。そういう事情がおありなら、仕方がないですね」と言って納得するまで、説明しなければならない。

 民主党は、2年10か月前の総選挙のとき、

1. 国の総予算207兆円を徹底的に効率化。ムダづかい、不要不急な事業を根絶する。
2. 税金などをため込んだ「埋蔵金」や資産を国民のために活用する。
3. 租税特別措置などを見直す。


「この3つで、平成25年度に、16.8兆円の財源を確保する」と言って選挙運動をし、多くの票を得て与党となり、組閣した。

 下に掲げたjpgファイルの図表は、「民主党の政権政策Manifesto2009」の第4頁に載せられている図表である。

-----ここから、引用-----
$不易流行 -日本再生に向けて--manifesto_04p
-----ここまで、引用-----

 どういう事情があって、僅か2年10か月前におっしゃったことを反故にし、それと相容れない政策を行おうとするのか。
私は、44年前からずっと、間断なく日本国民である。情報収集を怠らないように心掛けている積もりである。が、未だ、前言撤回に関する納得できる説明をいただいていないと、感じている。

 自民党は、部分的ではあるが、そういう民主党と、がっちりと手を組んだ。政権を取り、祖国再建の大業に邁進せん自民党立党宣言の一部を引用)とする者がとる行動だとは、到底思えない。


神奈川県横須賀市にて
佐藤 政則