公務員とは、公務を行う人のことだと思うが、公務とは、どういう仕事、業務のことをいうのだろうか。
物を運ぶ業務は、公務だろうか。お金を預かり、預かったお金を元に信用創造して、お金を必要とする人にお金を融通する業務は、公務だろうか。保険事故に対して保険金などを支払うことを約して、保険料を収受する業務は、公務だろうか。
さらに言うなら、風光明媚なところに旅館を建設し、主に保険料の支払いをする者を相手に、旅館業を営むことは、果たして、公務だろうか。
公務とは、国会において成立した法律に基づいて制度を整えて、法律の効力が滞りなく全ての日本国民に行き渡るように、法律の運用を支援する業務だと、私は思う。ちなみに、憲法15条には、次の文章が書かれている。
日本国憲法第15条第1項
公務員を選定し、及びこれを罷免することは、国民固有の権利である。
日本国憲法第15条第2項
すべて公務員は、全体の奉仕者であつて、一部の奉仕者ではない。
明治時代に、近代国家を建設し、短期間で西欧諸国に追いつくために、官が、鉄道業・郵便業・通信業・製鉄業などを興し、順次、民間に払い下げてきた。
かつて自民党は、各業界の業界団体の支援を受けて、いわゆる利権政治を行っていたけれど、今の自民党は、その頃と比較すれば、とてもクリーンな政党になっていると思う。自民党が変わったので、もう、旧全国特定郵便局長会のような、もしくは、それっぽい感じの組織が集票マシーンとして機能する世の中は、終わったんだぁと、一時、無邪気な私は喜んだ。
そういう構図は、名前を変えて、いたるところに残っている。そういう方々は頭が良い人が多いのか、♫昔の名前で出ていますぇん。