先日書いていた夫の友人Bさんは、

移植手術のドナーは見つかったのですが、

本人の状態が悪化してしまい、とうとう手術は受けられませんでした。

昨日の昼ごろに危篤状態だと連絡があり、

夫は、友人たちとソウルの大きい病院までかけつけました。

重患者室にいるBさんと対面してきたそうです。

日本だと最後の挨拶には、本当に近しい家族だけというイメージですが、

友人でも会えるというのが、韓国の文化だなと思いました。

夫いわく、逆にいかないとよく思われないいくらいだそうで、文化の違いですね。

 

今日は、お葬式でした。

初めは、夫は私は行かなくてもいいといったのですが、

奥さんのAさんとも合唱で一緒だし、行くと言って行ってきました。

香典も私は別名で準備したほうがいいのでは?と確認しましたが、

同じ家からだから、一つでいいんだよ、と、夫は言っていました。

 

韓国でお葬式はこれで4回目です。

初めてのお葬式は義父。何も知らずにいきなり参加だったので、大変でした。

それ以外は、夫の母方の親戚筋と、夫の先輩のお母さまだったので、

みなさん、ご高齢の方ばかりで、会場も悲しみに暮れているというよりは

騒がしかったですし、私自身もそう気負うことなく参加しました。

 

しかし、今回は小学生の子供二人がいる家庭。

Bさんはまだ40歳です。

なんともやりきれない気持ちで、行ってきました。

 

会場に着くと、祭壇の前で2回クンジョル、その後、

ご遺族に向かって1回のクンジョルをするわけなのですが、

そこには小学生の息子さんが二人ちょこんと座っていました。

奥さんのAさんも横にいましたが、憔悴しきっていて一人では立てない程でした。

親戚の方がAさんにつきっきりという状態でした。

Aさんが倒れてしまわないかと、心配になりました。

 

私たちがクンジョルをすると小学生(4年生)の長男くんが、私たちのクンジョルに答えて

クンジョルをしていました。

その姿を見たときに、何とも言えない気持ちになり、

涙があふれてしまいました。

生前のBさんとは、2回ほど挨拶したくらいで私自身はそんなにかかわりが

なかったのですが、残されたご家族の気持ちを考えると

本当にいたたまれなくなりました。

 

会場には、Bさんの友人グループが来ていました。

夫と一緒にそこに座りました。

会場のお世話をしている方や弔問客の中には、

合唱で一緒の方もたくさんいらっしゃったので、軽く挨拶をしました。

食事をして、次男がウロチョロするので、

ロビーまで出て時間を過ごしました。

夫は、友人たちとしばらく過ごしてから、斎場をあとにしました。

 

明日、明後日までお葬式は続きます。

夫は友人として、棺を運ぶ仕事があるので、

残りの二日間も参列する予定です。

 

故人のご冥福を心よりお祈り申し上げます